子育てが不安です

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

子育てが不安です ・幼児教育悩み相談Q&A

はやし浩司先生●(ホームページの読者の方より)



Q:2歳2ヶ月の男の子のことで相談です。

妊娠中から私はつわりがひどく、妊娠悪阻にかかり入院するほどで、精神的にも不安定で10
ヶ月間ほとんどねたきりでした。

子どもは欲しかったのですが、あまりのしんどさに、なんどかおろす事も考えましたが、主人の励
ましでなんとか無事健康な男の子を出産することが、出来ました。

産まれてから母乳をうまく吸えないようで、何度かチャレンジはしたのですが、1ヶ月ほどでミル
クに切り替えました。

うちの子は夜はよく寝てくれたのですが、とにかくよく泣く子で、2歳になったいまでも私が少し
でも離れると、泣きついてついてきます。

だから、起きている間は何も出来ません。それは仕方がないと最近では思い、できるだけいっ
しょに遊んでます。

心配なのは、ぜんぜん同じ世代の子どもと遊んでくれません。というより逃げてしまうか、私にあ
っちとばかり他の誰もいないところにいきます。児童館に行ったりしてもそうで、マンションのお
友達のところでも1人違うところに行ってしまうか、私から離れません。

実は気になることがあり、産まれて1ヶ月のころからいっしょのマンションのお友達と仲良くなり
よく遊んでいたのですが、その子とは誕生日も同じ、血液型も同じという男の子で、とても乱暴
な子でいつもうちの子は、おもちゃをとられたり、叩かれたりで泣いてばかりいました。今思うと
私は、そのおかあさんのてまえばかり考え、自分の子どもをかばってやれなっかたと反省してい
ます。

そこのおかあさんは、怒らないで育てるという考え方の人で、人のものとろうが、叩こうが、突き
飛ばそうが、あかんやんぐらいの軽い言い方でもちろんとったおもちゃなんか返しなさいなんて
言わないひとで、だんだん私もストレスになりあまりつきあわなくなったのですが、毎日電話が
かかってきて、今日は外出るとか、買い物一緒にいこうとか、とにかく家の中まで入ってくる人
で、主人からは付き合うなと、さんざんいわれてきました。子どもも歩くようになったころには、そ
の子を見ると逃げるようになり、いつからか、他の子とも遊ばなくなっていました。

今そのことだけが原因ではないのですが、引越ししました。私や主人とならすごく楽しそうに遊
ぶのですが、やっぱりあまりよその子とは遊んでくれません。
私の妊娠中のことが、それともその子(よくいじめられた子)のことがトラウマに、それとも私の
育て方に何か問題があるのでしょうか?
神経質とはよくいわれます。確かに今も手がかかっているので、イライラすると怒鳴ってしまう
こともあります。主人の言うことは聞くのに私の言うことは、あまりきいてくれません。主人に言
わすと、信頼関係が築かれてないと、指摘されました。確かに思い当たるところはあるように思
います。周りのことばかりに気を使いすぎたり、子どもにつらい思いをさせてきたかもしれませ
ん。

悪循環で私の言うことを聞いてくれない、そしたらイライラする、怒ってしまうといった具合です。

子どもは自分の思うようにならない、そしてしてはいけないとは、わかっているつもりだったので
すが、そうなっていたのでしょうか?今一番気になることは、他の子と遊んでくれない、怖がって
いるのか、いやなのか逃げてしまうということです。保育園など考えているのですが、入れてい
いものか悩んでいます。言葉もまだあまり出てないので先生に伝えられないのではーなど。幼
稚園はいるころには、直るのでしょうか?私はどういうふうに子育てをしていいか悩んでいま
す。子どもがそんなに楽しそうにしていなくても、児童館やお友達と遊ばしたほうがいいのかーで
も逆に無理して行っても私のほうが、なぜうちの子だけ遊ばないんだろうと、落ち込んでしまい
ます。話が前後したり分かりにくいこともあったかと思いますが、何かいいアドバイスお願いしま
す。群馬県・YRより)

A:Rさんへ、メール、ありがとうございました。しかしながら私は乳幼児の中でも、乳児および就
園前のお子さんについては、まったくの門外漢であり、指導経験もほとんどありません。ですか
らご質問の件については、以下のように限られた範囲内でしかお答えすることができません。
この点をお含みおきの上、どうかお許しください。

(1)お子さんの泣き方の様子が詳しく書かれていないので、それがどういうものであるか、私に
は把握しかねています。興奮して、ギャーギャーと泣くようであれば、まずかんしゃく発作を疑っ
てみます。かんしゃく発作については、ヤフーで、「はやし浩司 かんしゃく発作」で検索してくだ
されば、いくつかヒットすると思います。

(2)泣き方が不安定で、親からみて「わけのわからないもの」であれば、情緒不安が疑われま
す。お子さんの心は、外からはわかりませんが、いつも緊張状態にあると思います。その不安
定さが、たとえば対人恐怖症となってあらわれているのではないかと思います。「恐怖症」につ
いても、このサイトのどこかに書いておきましたので、参考にしてください。トラウマなどというお
おげさなものではなく、子どもはふとしたきっかけでこの恐怖症になります。またなったからとい
って、それほどおおげさに考える必要はありません。まだ二歳ですから、無理をしないで、とき
どこかで少しずつ心を慣らすという程度でいいのではないかと思います。早く園へやればそれ
でよいというものでもありませんので。

(3)一つ心配なのは、あなたがお子さんを妊娠したときから、心配先行型、不安先行型のリズ
ムをつくってしまったことです。「中絶しようか」と考えたということ自体、大きなわだかまりになっ
ているはずです。本気で、つまり心の底から望んで生まれた子どもではない……というわだか
まりが、今のあなたとお子さんの人間関係をつくっています。「子育てリズム論」は、私のサイト
の目次から、「親が変われば」のコーナーをお読みください。あなたの心の状態によくあてはま
ると思います。子どもというのは、長い時間をかけて、あなたの心をカガミのようにそのまま映し
出します。すでにそういう状態とみてよいでしょう。あなたのわだかまり、心配や不安が、基本
的にあるため、「何をしても心配だ」というような見方で、あなたはお子さんを見てしまうのです。

(4)どこかの調査でも、70〜80%の母親が育児でイライラしているということがわかっていま
す。ですからあなただけではありません。子育てというのは、そういうものです。つまりそういう
ものであるという前提で、つきあえばいいのです。気負うことはありません。あなたはあなただ
し、どうか自分を責めないでください。

(5)さて本題。お子さんが対人恐怖症になっているとしたら、無理をしないこと。無理をしても、
かえって症状は悪化します。これは心が熱病にかかったようなものです。それともあなたは風
邪で熱を出して寝ている子どもに、水をかけるとでもいうのでしょうか。あなたの考えで、また外
見から見た様子だけで、お子さんを判断してはいけません。私も閉所恐怖症、高所恐怖症など
があります。一度屋根にテレビのアンテナをつけにあがったのですが、おりられなくなってしま
ったことがあります。人は「気のせいだ」と言いますが、決して気のせいなどという簡単なもので
はありません。そういうことをまずわかってあげなさい。お子さんは本当にこわいのです。また
恐怖症は誰でもなるものであり、珍しくも何ともありません。

(6)ではどうするか。順に話していきましょう。まず情緒が不安定になったら、幼児は、とにかく
スキンシップを濃厚にします。抱き癖がつくとかつかないとか、それは横に置いておきましょう。
いつも抱いてあげる。強く抱いてあげる。手をつないであげる。添い寝をしてあげるなど。そも
そも日本人はスキンシップが少ない民族です。ブッシュ大統領なんか、奥さんとベタベタと手を
つないで歩いていましたね。あれが国際的な標準です。親子もそうで、先日もヒューストンの空
港で、親子連れをみかけましたが、皆、親子がベタベタとしていましたよ。ですからあなたも遠
慮せず、スキンシップを濃厚にしてみてください。あとは白砂糖を断ちます。これだけで、つまり
徹底してやれば、一週間程度で、症状がおさまってくるはずです。ダメもとと思い、一度、ため
してみてください。(できればCA,MGの多い食生活も一方でこころがけてください。)

(7)「幼稚園へ入るころにはなおるか」ということですが、分離不安などの情緒的な問題にから
んでいるときは、そんなに簡単にはなおりません。また「なおそう」とか、そういう発想で考えな
いことです。(なおるものなら、私の閉所恐怖症をなおしてほしいものです。)あなたのお子さん
にも、よい点や悪い点、さらには得意なことや苦手なことができ始めているのです。人とつきあ
うのが苦手なら、苦手でもよいではないですか。そういう子どもを迎えてあげるのも、親の努め
ですよ。「お母さんも、うるさいところはいやだわ」と言ってあげるほどの包容力をもってくださ
い。実のところ、子どもの心の問題で、親は安易に「なおす」とか言いますが、そういう発想はど
うしても好きになれません。なおすのではなく、受け入れるのですよ。またこの問題だけは、あ
せってなおそうと思うと、かえって症状を悪化させますから、くれぐれもご注意ください。

(8)保育園へも無理しないこと。たった30年前には2年保育があたりまえでした。幼稚園へ通
わない子どもも5%はいました。が、今では2歳から……? 人間の質が変わったとでもいうの
でしょうか。いいですか。子どもは親が育てる。親のぬくもりで包みながら育てる。それが子育
ての原則です。家庭が許すなら、保育園はできるだけ遅くしなさい。集団に慣れるというだけの
目的なら、ほかにも方法はあると思います。かなり神経質で、過敏傾向の強いお子さんのよう
なので、ここはとくに慎重にかまえてくださいね。

(9)「落ち込む?」……とんでもないことです。あなたは風邪をひいて熱を出して寝ている子ど
もを見て、落ち込むのですか? 親の愛には三種類あります。本能的な愛と代償的な愛。それ
に真の愛です。あなたはやっと代償的な愛(親のエゴにもとづいた身勝手な愛)にたどりついた
段階です。お子さんが苦しんでいるのに、落ち込む親がどこにいますか! 自分の思い通りに
ならないからといって、落ち込むのは真の愛ではない。代償的な愛です。あなたは自分の心の
すき間をうめるために、子どもを利用しているだけ。あるいはそれが「親の愛」と誤解している
だけ。きびしいことを書きましたが、これはあなたのためです。あなたがすばらしい母親になる
ためです。わかってくださいね。

(10)言葉の問題なでおについては、メールだけではお答えしかねます。

(11)最後に大切なことは、まずあなたの「わだかまり」が何であるかを知り、つぎにお子さんを
あなたの心の中に迎え入れることです。(あなたはお子さんをまだ迎え入れてはいない。)でき
がわるくても、「あなたを愛しています」「あなたが苦しいときは、お母さんも一緒に苦しんであげ
ます」「無理することはないのよ」「あなたはいい子ですよ」「あなたはすばらしい子になります
よ」「いやな人とは無理してつきあわなくてもいいのよ。お母さんだって、いっしょのマンションの
友だちと仲よくなれなかったのだから、偉そうなことは言えないのよ」と、言います。こうした言
葉を自然に言えるようになったとき、あなたのお子さんのもろもろの問題点は、ウソのように消
えています。どうかこの言葉を信じてください。そのときになると、(今でも問題はありませんが
……)、今あなたが悩んでいる問題など、どこかへ消えてなくなってしまいます。

 子育てははじまったばかりですね。これからつらいことや苦しいことが山のようにありますよ。
それはちょうど小さなヨットに乗って、大洋へ乗り出すようなものです。しかしそれがあるから人
生もまた楽しいのです。つらいときがあったら、私のサイト(トップページ)から「心のオアシス」を
のぞいてみてください。また何かあればメールをください。今日はこれで失礼します。

●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。

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