不登校の問題

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

不登校の問題  はやし浩司先生の子どもの問題・悩みQ&A

はやし浩司先生●相談より

……

こんにちは。先月に小4の長男の事で相談にのっていただいた者です。

あれから一か月ほどたち、その間私達も先生のアドバイスを参考に、食事の面から色々と気
にしてやってきたつもりです。(完璧ではないですが。)

夏休みに入り、当初は、一日中、嫉妬の原因である弟と顔を合わせて大丈夫か?と、心配して
いましたが、こちらの気持ちが少しは伝わったのか、みんなが休んでいる夏休みなので負い目
がないからか、急にキレる回数がへりました。

発作(?)が始まりそうな時も、なんとか自分で気持ちを切り替えたり、こちらがなだめれば収ま
るようになりました。

それでもやはり、弟にしつこくして怒らせたり、弟のほうが手を出すのを誘導するように馬鹿に
したりします。

以前でしたらここで、長男を怒鳴り散らしているところですがそれもできず、下の子をなだめて
なんとかやり過ごしています。

でも、最近やはり弟もそれでは納得いかない様子で、弟のほうも、裸足で外へ出て、黄色い声
を発したり、その辺を蹴飛ばしたり、兄がキレた時にする事を、まねするようになってしまいまし
た。

下の子に「お兄ちゃんは、今、心の病気だから」と、話しはしていますが、明らかに兄の方が悪
い時は、どう対処したらよいのでしょうか?

あと、HPの「学校恐怖症(不登校児)」を拝見すると、ウチの子は第三期といったところなので
しょうか?

また、お返事いただけたら幸いです。
(秋田県・KHより)

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●はやし浩司より

 弟へのはげしい嫉妬が、弟への憎しみに変わることはよくある。原始的な感情であるだけ
に、扱い方をまちがえると、人間性そのものにまで影響を与える。赤ちゃんがえりなどの症状
は、よく知られている。

 この相談の母親は、最初、兄の情緒不安について相談をしてきた。こういうケースでは、兄
は、日常的に緊張状態にあるとみる。その緊張状態のところに、不安や心配が入りこむと、そ
の不安や心配を解消しようと、情緒は、一挙に不安定になる。

 この相談を読んで、最初に気になったのは、「あれから一か月ほど……」という部分。こうした
心に関する問題は、一か月やそこらで、どうかなるものではない。最低でも半年、一年単位で
様子をみる。

 コツは、「今の状態をより悪くしないことだけを考え、そのときどきの変化には、一喜一憂しな
い」ということ。いつも「半年前とくらべてどうだ?」「一年前とくらべてどうだ?」という視点で、子
どもの症状を観察する。

 そういう意味では、根気のいる作業である。つまり子どもの心の問題は、子どもの問題という
より、親の問題。しかも根気の問題ということになる。ふつう親がジタバタすればするほど、子
どもの症状は、悪化する。

 その上で、兄の嫉妬についてだが、この種の嫉妬は、弟がいるかぎりつづく。一生つづくこと
も、珍しくない。以前、一人の恋人を取りあって、姉(二八歳)と、妹(二四歳)が、血みどろの戦
いを繰りかえした事件があった。たがいに殺しあう寸前までのことをした。嫉妬というのは、そう
いうもの。安易に考えてはいけない。

 相談のケースでは、兄が一人だけのときは、兄に、目いっぱいの愛情を注いだ。しかし弟が
生まれると、今度は、弟に、目いっぱいの愛情を注いだ。が、兄に赤ちゃんがえりの症状が出
ると、今度は、兄のほうに多くの愛情を注ぐようになった。そこで今度は、弟のほうの情緒が不
安定になってしまった。

 下の子に、「お兄ちゃんは、今、心の病気だから」と話しても、ムダなことは言うまでもない。ま
た話す必要は、ない。幼児で、「心の病気」が理解できる子どもは、いない。要は、いかにじょう
ずに、愛情を兄弟に振りわけるかということ。まさに親としての、腕の見せどころということにな
る。

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【KHさんへ】

 どうか短気を起こさないように。この問題は、一か月程度では、解決しません。大切なこと
は、ここに私が書いたことを参考に、それを信じて、今、すべきことをするということです。そし
てそのつど現れる、ささいな症状には、一喜一憂してはいけません。

 弟さんについては、よくわからないところがありますので、何ともアドバイスできませんが、今
は、とにかくお兄さんのほうの問題を解決するように心がけてみてください。この問題は、ふつ
うお兄さんのほうが落ちついてくれば、それに合わせて、弟さんのほうも、落ちついてくるはず
です。

 学校恐怖症については、私は、そう診断した覚えはないのですが……。あくまでも参考にして
ください。で、そのこともあって、「第二期」「第三期」という判断は、私には、できかねます。どう
かお許しください。

 また「兄が悪いとき……」については、あまり神経質に、うるさく言わないのがコツです。文面
から察するに、何かと、過干渉もしくは、過関心ぎみではないかと思われます。もちろん目にあ
まるときは、叱らねばなりませんが、「言うべきことは言いながらも、あとは時間を待つ」という
姿勢を、大切にしてください。全体としてみると、母と長男、母と二男、それに長男と二男の関
係が、どこかチグハグのような感じがします。その中心にいる、あなたという母親は、もっとどっ
しりとしてください。

 たとえば兄がキレる、弟がキレるのも、多分にかんしゃく発作ではないかと疑われます。もし
そうであるなら、家庭教育の失敗を、まず反省します。(これは私の意見ではなく、幼児教育の
常識です。幼児教育辞典にも、「かんしゃく発作は、家庭教育の失敗が原因」と、書いてありま
すので……。)

 子どもを「未熟な人間」としてみるのではなく、「一人の人格をもった人間」としてみてください。
そしてどこかで頭ごなしの命令や、威圧、説教などがあれば、それを改めます。コツは、友とし
て、横に立つようにすることです。

 たいへんきびしいことを書きましたが、あくまでも参考意見として、この返事を考えてください。
そんなわけで、もう少し、様子をみてください。「キレる回数が減った」ということであれば、大成
果です。それを信じて、前向きに対処してください。

●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。


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