子どものひとり遊び

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

子どものひとり遊び  はやし浩司先生の子どもの問題・悩みQ&A

はやし浩司先生【Q5】子ども(五歳女児)のひとり立ちで悩んでいます。親として、どの程度までひとり遊びを認


めるかということです。家の近くには、道路や線路があります。友だちが、私の家にくるときは、
よいのですが、ひとりでどこかへ遊びに行ったりすると、心配です。先日は、高校生の男の子
と、かくれんぼしてきたと言いました。子どもどうしの遊びを、どこまで認めたらよいのでしょうか
(SS)。

【A、はやし浩司より】

 子どもが大きくなるにつれて、親や家庭の役割も、変わってきます。それについて書いたの
が、つぎの原稿です。まず、これを読んでくだされば、うれしいです。

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●SSさんへ

 五歳という年齢は、何かにつけて、危険な年齢であることは、各方面で、よく指摘されます。こ
の時期は、幼児期から少年少女期への移行期にあたり、冒険心や探究心、さらに好奇心も旺
盛になります。しかしその一方で、警戒心がまだじゅうぶん育っていず、自己意識も未熟なた
め、事故や、交通事故にもあいやすくなります。一番、目の離せない時期と考えてください。

 近くに道路や線路があるなら、注意してあげてください。また高校生の男の子と、かくれんぼ
してきたということですが、何かしら私は、危険なものを感じます。これからはそういうことがな
いよう、親として、しっかりと子どもを監督してください。

 その上で、子どもどうしの交際ですが、この時期は、まず親どうしの交際があって、その庇護
(ひご)のもとで、子どもどうしが遊ぶというのが、自然な形です。見知らぬ親の家に、子ども
が、勝手に遊びに行くということは、好ましくありません。当然のことながら、一度、相手の親の
ところに行き、どんな様子で遊んでいるか、うかがってみてください。これは親として、当然の義
務です。そしてもしその人が好ましい人なら、あなたとその親が、友だちになるつもりで、交際
を始めます。

 反対に、どこかの子どもが、あなたの家に遊びにきたときも、同じです。その子どもが長く遊
んでいるようなら、一言、相手の親に、電話を入れるのも、エチケットかと思います。相手の親
の了解もない状態で、あるいは相手の親が知らない状態で、見知らぬ子どもを家に入れるとい
うことは、いろいろな意味で危険なことです。何かと誤解されますし、事故があったときなど、そ
の責任を問われます。(ふつうは、入れてはいけません。)「あなたのお母さんが、いいと言って
いないなら、来てはだめですよ」と、その子どもを追いかえしてください。日本ではこういうことに
甘いですが、アメリカなどでは、絶対に考えられない行為です。

 小学生くらいになり、学校という場で知りあった友だちと、いっしょに遊ぶというのなら、話は
別です。しかしそれでも、こうした行為は、慎重になさってください。いわんやまだ五歳(年長児)
ということですから、さらに慎重になってください。

 さてこれからのことですが、少し話がそれるかもしれませんが、以前、こんな原稿を書きまし
たので、参考にしてください。子どもの世界を考える上で、何かのヒントになると思います。

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●家庭は心いやす場所

 子どもの世界は、?家庭を中心とする第一世界、?園や学校を中心とする第二世界、そして
?友人たちとの交友関係を中心とする第三世界に分類される。(このほか、ゲームの世界を中
心とする、第四世界もあるが、これについては、今回は考えない。)

 第二世界や第三世界が大きくなるにつれて、第一世界は相対的に小さくなり、同時に家庭
は、(しつけの場)から、(心をいやすいこいの場)へと変化する。また変化しなければならな
い。その変化に責任をもつのは親だが、親がそれに対応できないと、子どもは第二世界や第
三世界で疲れた心を、いやすことができなくなる。その結果、子どもは独特の症状を示すよう
になる。それらを段階的に示すと、つぎのようになる。(あくまでも一つの目安として……。)

(第一段階)親のいないところで体や心を休めようとする。親の姿が見えると、どこかへ身を隠
す。会話が減り、親からみて、「何を考えているかわからない」とか、あるいは反対に「グズグズ
してはっきりしない」とかいうような様子になる。

(第二段階)帰宅拒否(意識的なものというよりは、無意識に拒否するようになる。たとえば園
や学校からの帰り道、回り道をするとか、寄り道をするなど)、外出、徘徊がふえる。心はいつ
も緊張状態にあって、ささいなことで突発的に激怒したりする。あるいは反対に自分の部屋に
引きこもるような様子を見せる。

(第三段階)年齢が小さい子どもは家出(このタイプの子どもの家出は、もてるものをできるだ
けもって、家から一方向に遠ざかろうとする。これに対して目的のある家出は、その目的にか
なったものをもって家出するので、区別できる)、年齢が大きい子どもは無断外泊、など。

 最後の段階になると、子どもにいろいろな症状があらわれてくる。いろいろな神経症のほか、
子どもによっては何らかの情緒障害など。そして一度そういう状態になると、(親がますます無
理になおそうとする)→(子どもの症状がひどくなる)の悪循環の中で、加速度的に症状が重く
なる。

 要はこうならないように、?家庭は心をいやす場であることを大切にし、?子ども自身の「逃
げ場」を大切にする。ここでいう逃げ場というのは、たいへいは自分の部屋ということになる
が、その子ども部屋は、神聖不可侵の場と心得る。子どもがその逃げ場へ入ったら、親はそ
の逃げ場へは入ってはいけない。いわんや追いつめて、子どもを叱ったり、説教してはいけな
い。子どもが心をいやし、子どものほうから出てくるまで親は待つ。そういう姿勢が子どもの心
を守る。

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 子どもに判断力が育ってくると、行動半径もしっかりしてきます。一つのハウス・ルールとし
て、外出するときは、必ず行き先を告げてから行くと決めておくとよいでしょう。

●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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