おしゃべりの子ども

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

おしゃべりの子ども  はやし浩司先生の子どもの問題・悩みQ&A

はやし浩司先生【Q3】年中児の子どもですが、おしゃべりで困っています。幼稚園で何か、トラブルがあると、


相手の子どもの親のところにいって、何でもしゃべってしまいます。「お願いだから余計なことは
言わないで」と言うのですが、効果ありません。家の中のことや、家庭であったことなども、しゃ
べってしまうので、困っています(RY)。

【A、はやし浩司より】

 英語の格言にも、『子どもは家の中のことを、通りで話す』というのがあります。子どもの口に
フタをすることはできません。子どもというのは、そういうものです。だから子どもがいるというこ
とは、親もまた、それだけ気をひきしめなければなりません。もし、あなたが家庭の中のことを
話されて、恥ずかしいと思うなら、です。

 私もいろいろな経験があります。「きのう、パパとママが、裸で、プロレスごっこをしていた」と
話してくれた子ども(幼稚園児)がいました。「パパが、拾ったお金で、カメラを買った」と話してく
れた子ども(幼稚園児)もいました。

 で、相談の件ですが、あえて言うなら、自律心(自分で自分を律する心)の問題と、忠誠心の
問題ということになります。子どもの自律心と、忠誠心は、乳幼児期に形成される、基本的信
頼関係によって決まります。とくに大切なのが、母子の間の信頼関係です。この信頼関係がし
っかりとできている子どもは、自律心や忠誠心もしっかりとします。してよいことと、してはいけ
ないことを、自分で判断し、その判断に従って行動できるようになります。

 そこで一度疑ってみることは、あなたと子どもの間に、その信頼関係ができているかどうかと
いうことです。あなたの子どもは、あなたに対して、全幅に心を開いて、あなたを信頼している
でしょうか。あなたも、あなたの子どもに対して、全幅に心を開いて、子どもを信頼しているでし
ょうか。もしそうなら、それでよし。そうでないなら、子どもの自律心や忠誠心を叱る前に、信頼
関係の再構築を考えます。

 ……といっても、これは簡単な問題ではありません。信頼関係というのはそういうもので、おと
なでも数年単位の時間がかかります。親子とて例外ではありません。ですから、この問題は、
この問題として、「子どもの口は軽い」という前提で、各論的に対処するしかないと思われます。

 つぎの原稿が、その一つです。参考にしてくだされば、うれしいです。

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親と先生の信頼関係が壊れるとき 

●先生の悪口はタブー
 子どもに「内緒よ」「先生には話してはダメよ」と言うのは、「先生に話しなさい」と言うのと同
じ。子どもは先生の前では、絶対に隠しごとができない。英語の格言にも、『子どもは家の中の
ことを、通りで話す』というのがある。先生は先生で、この種の話には敏感に反応する。だいた
いにおいて、親が子どもと接する時間よりも、先生が子どもと接する時間のほうが長い。だか
ら、子どもの前では、学校の批判や先生の悪口は、タブー中のタブー。言えば言ったで、必ず
それは先生に伝わる。それだけではない。以後、子どもは先生の指導に従わなくなる。

●先生とて生身の人間
 ……というようなことは、以前どこかの本にも書いた。ここではその次を書く。一度、親と教師
の信頼関係が崩れると、先生自身は、急速にやる気をなくす。一般の人は学校の先生を、神
様か牧師のように思っているかもしれない。が、先生とて生身の人間。やる気をなくしたら、そ
の影響は、必ず子どもに及ぶ。教育というのは、手をかけようと思えば、いくらでも手をかけら
れる。しかし手を抜こうと思えば、いくらでも抜ける。それこそプリント学習だけですまそうと思え
ば、それもできる。プリント学習ほど、教える者にとって楽な教育はない。ここが教育のこわい
ところだが、親にはそれがわからない。一方で先生の悪口を言いながら、「うちの子のめんどう
を、しっかりみろ」は、ない。

 たとえばこんなことを言う子ども(小二男児)がいた。「三年になっても、今の先生のままだっ
たら、校長先生に言って、先生を変えてもらうって、ママが言っていた」と。私が「どうして?」と
聞くと、「だって今の先生は、教え方がヘタクソだもん」と。もしあなたが先生で、子どもがそう話
しているのを聞いたら、どう感ずるだろうか。あなたはそれでも、怒りや悔しさを乗り越えて、教
育に専念できるだろうか。

●先生との信頼関係が子どもを伸ばす
 日本では、勉強を教えるのが教育ということになっている。どこかに「学歴」を意識したもの
だ。が、大切なのは、人間関係だ。この人間関係こそが、真の教育なのだ。J君は、小学生の
とき、ブラスバンド部に入り、そこで指導をしてくれた先生から、大きな影響を受けた。E君は、
中学生のとき、ペットボトルで二段式のロケットを作って、市長賞を受賞した。やはりそのとき
指導してくれた先生から、大きな影響を受けた。J君は、高校生になったとき、ある電気メーカ
ーの主催する作曲コンクールで全国大会に出場したし、E君は今、宇宙工学をめざして、今、
その講座のある大学に通っている。もしJ君やE君が、これらのよい先生にめぐりあわなけれ
ば、今の彼らはない。教育というのは、そういうものだ。では、どうするか。

●「よい先生」をクチグセに!
 子どもの前では、「あなたの先生はすばらしい」「よい先生だ」だけを繰り返す。子どもが悪口
を言っても、「それはあなたたちが悪いからでしょう」とたしなめる。そういう親の姿勢が先生に
伝わったとき、先生もやる気を出す。信頼には信頼でこたえようとする。多少の苦労ならいとわ
なくなる。仮に先生との間で何か問題が起きたとしても、それは子どもとは関係のない世界で、
子どもの知らないところで処理する。子どもに相談するのもタブー。損か得かという言い方はあ
まり好きではないが、しかしそのほうが子どもにとって得なことは、言うまでもない。

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 ただ心配なのは、多弁性のある子どものケースです。言ってよいことと、悪いことの判断がで
きず、何でもペラペラしゃべってしまう子どもです。知恵の発達が遅れがちの子どもや、多動性
のある子どもによく見られる症状です。

 こういうケースでは、何度もたしなめがら、時期を待ちます。「時期」というのは、小学三、四年
生を境に、急速に自己意識が育ってきますから、その時期をうまくとらえて、よい方向に、子ど
もをもっていきます。

 自己意識というのは、「自分を自分で客観的にみる意識」のことと考えるとわかりやすいでし
ょう。そういう意識が育ってくると、「そういうことをすると、損をする」「みなが迷惑する」というこ
とが、客観的にわかるようになります。

 多いのは、それまでに、強く叱ったり、威圧したり、ときには暴力を加えたりして、翔嬢をこじ
らせてしまうケースです。症状がこじれると、その分、立ちなおりが遅れますから、注意してくだ
さい。

●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。


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