わがままな子ども

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

わがままな子ども  はやし浩司先生の子どもの問題・悩みQ&A

はやし浩司先生●思うようにならないと、泣き叫ぶ子ども



ある母親から、こんな相談があった。(電話で、H市在住。NSさん)

 「何か友だちとゲームをしていても、負けそうになると、途中でそのゲームを、放り出してしま
います。そこで私が、それを叱ると、『ママは、○○ちゃん(友だち)の味方ばかりする』と言っ
て、泣いて暴れます。手がつけられません。どうしたらよいでしょうか。娘は、現在、幼稚園の
年長児です』と。

【はやし浩司より】

 この子どもの症状は、三つの問題が複合している。?ドラ娘症候群。?かんしゃく発作。それ
に?母子間の不信関係。

 自分の思いどおりにならないと、緊張状態になるというのは、すでにその子どもが、かなりの
ドラ娘になっていると考えてよい。原因は、サービス過剰の家庭環境と、甘い生活規範。

 つぎに泣いて暴れるというのは、その程度にもよるが、興奮状態(錯乱状態)になるというの
は、かんしゃく発作と考えてよい。原因は、家庭教育の失敗。よくデパートなどで、自分の思い
どおりにならないと、ギャーギャーと泣いて暴れる子どもがいる。地面に寝転んで泣き叫ぶ子ど
ももいる。あれがその一例。

 三つ目に、これは電話で話していて気づいたことだが、その母親は、何をしても、自分の娘は
悪い娘だという前提で、ものを考えようとしているのがわかった。娘の立場で、どうしてそうなる
のか、耳を傾けようという姿勢が感じられなかった。頭から「自分の娘がまちがっている」と決
めてかかっているようなフシがあった。

 「基本的な部分で、あなたとお嬢さんの間に、何か大きなわだかまりがあるように感じますが
……」と私。
 「実は、あるかもしれません。結婚を決める前に妊娠してしまった子どもなものですから……」
と母親。
 「望まない子どもだったのですか?」
 「いえ、それはなかったですが、不安でした」
 「その不安が、姿を変えて、子どもへの不信感になっている可能性は、じゅうぶん、考えられ
ます」
 「はあ〜」
 「だから何をしても、悪いほうへ、悪いほうへと解釈してしまう。だから子どもは、それに対し
て、泣いて抵抗するというわけです」
 「では、どうしたらいいのでしょうか?」
 「たとえば自分の子どもを、わがままと決めつけないで、どうしてそうなのか、耳を傾けてあげ
ればいいのです」
 「しかし、何をしても、わがままなのです」
 「そこなんです。最初から、そう決めつけてしまっている。それがいけないのです」

 具体的には、つぎのようにアドバイスした。

?ドラ娘症候群については、今からでも遅くないから、家事を分担させることで子どもを、どん
どんと使うこと。「使えば使うほど、いい子」と考える。

?かんしゃく発作については、今の段階では、発作をできるだけ起こさせないようにするしかな
い。発作が起きても、それ以上興奮させないようにする。時期的には、収まってくる年齢だが、
しかし興奮性が残ると、おとなになってからも、何かにつけて、症状が現れることがある。緊張
状態になると、静かに落ちついて会話ができなくなる、など。

?母子間の不信感については、これは母親の問題。まず原因が何であるかを冷静にみつめ
る。この母親のばあい、簡単な会話で、それに気づいてくれた。あとは時間が解決する。でき
れば、心をつくりかえるという意味で、「うちの子はいい子」を、念仏のように、繰りかえすとよ
い。

 一見簡単に見える問題でも、いくつかの問題が複合していることがある。大切なことは、それ
ぞれの問題に気づき、適切に対処していくこと。そういう視点を見落とすと、何がなんだか、わ
からなくなる。そういうことは、この世界では、よくある。



●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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