いじめに加担する子ども

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

いじめに加担する子ども  はやし浩司先生の子どもの問題・悩みQ&A

はやし浩司先生【ある母親からの相談より】



 小学一年の男児の母親です。このところうちの子が、学校でのいじめに、からむようになりま
した。一人A君という、いじめっ子がいるのですが、その子どもに加担して、ほかの子どもをい
じめています。うちの子に、「そういうことはやめなさい」と言うと、そのときは、「もうしない」と答
えるのですが、A君にさからえば、今度はうちの子が、いじめられるかもしれません。担任の先
生も、A君には、手を焼いているようです。今は、A君の子分のようになっていますが、こういう
ときは、どうしたらいいでしょうか。A君の母親に、こういう事実を話すべきでしょうか(福岡県、
HEより)。

【はやし浩司より】

 こういうケースでは、鉄則はただ一つ。『友を責めるな、行為を責めろ』です。それについての
原稿は、ここに張りつけておきます。

 あなたが今、すべきことは、悪いことは悪いこととして、淡々と、子どもに話すことです。学校
の先生に相談するときも、あなたの子どもがどういう状態であるかだけを、淡々と、先生に話し
ます。

 このとき大切なことは、決して、相手の子どもの名前を、具体的に出さないこと。あなたは「事
実」だけを伝え、あとの判断は、子どもや、先生に任せます。この段階で、相手の子どもの名
前を出すということは、先生に向って、「A君を何とかしてほしい」と言うのと同じになります。こう
した結論を先に出されてしまうと、先生としても、何もできなくなってしまいます。

 いくら親でも、親ができることにも、限界があります。とくに学校での問題は、そうです。学校で
の問題は、第一に、学校の先生に任すしかありません。で、こういうケースで、具体的に相手
の子どもの名前を出すと、それが原因で、また別のトラブルを背負うことになるかもしれませ
ん。あくまでも、その判断と対処は、先生に任せます。

 これから先、この種の問題は、つぎからつぎへと起きてきます。そこで大切なことは、子ども
を、自分で考えて、自分で行動できる子どもにすることです。健康にたとえて言うなら、そのつ
どあたふたと、対症療法を繰りかえすのではなく、まず基礎体力を養うということです。そのた
めにも、『友を責めるな、行為を責めろ』を守ってみてください。

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●友を責めるな、行為を責めよ

 あなたの子どもが、あなたから見て好ましくない友人とつきあい始めたら、あなたはどうする
だろうか。しかもその友人から、どうもよくない遊びを覚え始めたとしたら……。こういうときの
鉄則はただ一つ。『友を責めるな、行為を責めよ』、である。これはイギリスの格言だが、こうい
うことだ。

 こういうケースで、「A君は悪い子だから、つきあってはダメ」と子どもに言うのは、子どもに、
「友を取るか、親を取るか」の二者択一を迫るようなもの。あなたの子どもがあなたを取ればよ
し。しかしそうでなければ、あなたと子どもの間には大きな亀裂が入ることになる。友だちという
のは、その子どもにとっては、子どもの人格そのもの。友を捨てろというのは、子どもの人格を
否定することに等しい。あなたが友だちを責めれば責めるほど、あなたの子どもは窮地に立た
される。そういう状態に子どもを追い込むことは、たいへんまずい。ではどうするか。

 こういうケースでは、行為を責める。またその範囲でおさめる。「タバコは体に悪い」「夜ふか
しすれば、健康によくない」「バイクで夜騒音をたてると、眠れなくて困る人がいる」とか、など。
コツは、決して友だちの名前を出さないようにすること。子ども自身に判断させるようにしむけ
る。そしてあとは時を待つ。

 ……と書くだけだと、イギリスの格言の受け売りで終わってしまう。そこで私はもう一歩、この
格言を前に進める。そしてこんな格言を作った。『行為を責めて、友をほめろ』と。

 子どもというのは自分を信じてくれる人の前では、よい自分を見せようとする。そういう子ども
の性質を利用して、まず相手の友だちをほめる。「あなたの友だちのB君、あの子はユーモア
があっておもしろい子ね」とか。「あなたの友だちのB君って、いい子ね。このプレゼントをもっ
ていってあげてね」とか。そういう言葉はあなたの子どもを介して、必ず相手の子どもに伝わ
る。そしてそれを知った相手の子どもは、あなたの期待にこたえようと、あなたの前ではよい自
分を演ずるようになる。つまりあなたは相手の子どもを、あなたの子どもを通して遠隔操作する
わけだが、これは子育ての中でも高等技術に属する。ただし一言。

 よく「うちの子は悪くない。友だちが悪いだけだ。友だちに誘われただけだ」と言う親がいる。
しかし『類は友を呼ぶ』の諺どおり、こういうケースではまず自分の子どもを疑ってみること。祭
で酒を飲んで補導された中学生がいた。親は「誘われただけだ」と泣いて弁解していたが、調
べてみると、その子どもが主犯格だった。……というようなケースは、よくある。自分の子どもを
疑うのはつらいことだが、「友が悪い」と思ったら、「原因は自分の子ども」と思うこと。だからよ
けいに、友を責めても意味がない。何でもない格言のようだが、さすが教育先進国イギリス!
……と思わせるような、名格言である。

●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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