息子のガールフレンド

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

息子のガールフレンド  はやし浩司先生の家族・家庭の問題・悩みQ&A

はやし浩司先生●1児をもつ女性と交際している、息子(高3)の子ども



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一児をもつ若い女性と、交際している高校3年
生の息子。

その息子の母親から、掲示板のほうに、「どう
したらいいか」という相談があった。

父親も、体調を崩しているという。

なおその女性は、現在、満18歳だという。

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【掲示板への投稿記事より】(文体は私のほうで、少し変えました。)

林先生。初めまして。とても悩んでます。

息子は、現在、私立男子進学高校の3年生です。
受験真っただ中です。

去年の夏まで受験に向けて、塾や図書館で、頑張って勉強していました。
大学オープンキャンパスにも4校、参加しました。
偏差値60ぐらいの大学です。

夏の終わりに1日だけのアルバイトに友だちに誘われて都会まで行き、そこで今の彼女と出会
いました。それからというもの、無断外泊が始まり、塾には通っていましたが、勉強に身がはい
らなくなってしまったように見えました。ある日、学校にも行かないので、強く叱ると、そのまま、
大きな荷物を持って家を出てしまいました。

高校の先生も塾の先生もいっしょに探してくださり、塾の先生が彼女の家を探しだし、連れ戻し
てくださいました。家から車で3時間のところです。

そのことを知った、塾の、面倒見のいい友断ちが、息子を殴りました。それからは学校へも塾
へも行かず・・でもなんとか、卒業はできそうですが。1学期まで1度も休んだ事がない息子だっ
たのですが・・。

彼女には、1歳になる認知してない子どもがいて、その子のためか、息子に優しく、携帯代の30
000円や、交通費1往復3000円も息子に与えたりしています。「そういうことはやめてほしい」
と、言いましたが、「連絡とれないとかわいそう」とか、彼女は言います。

今、彼女は1歳の子どもと2人暮らし。そこに息子は、3日ほどの無断外泊を、しょっちゅうしま
す。塾の先生が最近は家庭教師にきてくれますが、それもすっぽかしたりします。

今、友だちは1人もいません。私たち夫婦はそれなりの学歴があり、親戚もみんなそうです。だ
から、私も頑張ってきました。でも、息子にはそれがいやだったのかも・・でも、夏までは頑張っ
ていたのですが・・ 

カウンセラーの先生も塾の先生も今は何も言わないで、受験が終わったら話しあいましょうと
おっしゃってくださっていますが、私の気持ちは限界です。主人も体調不良になってしまいまし
た。それでも、あとの2人の小学生の娘たちのために、なんとかふんばっています。

先日、息子の机に本人が描いた絵がありました。父・母・妹・妹をひとつの円で囲み、自分とか
いた息子が少し離れたところに描いていました。

家でまったくしゃべらないのです。彼女ができて以来。食事は一緒にしますが、終わったらすぐ
に自分の部屋に行きます。

息子なりに孤独を感じているのだと思いますが、どうしたらいいのか・・・。

私の財布から、しょっちゅうお金を盗みます。2・3万円とか、そういう金額です。最近では小学
生の娘たちの財布からも・・。

まだ、受験は残っていますが、夏の希望校より偏差値20も低い大学です。しかも彼女の家の
すぐそばです。

本人は、受かる気でいます。
夜中に帰ってきて、朝、受験しにでかけます。

お忙しいのに、長文を読んでくださりありがとうございました。
黙っているのが限界になってきたのです。まだ、黙っているべきですか?!
よろしくお願いいたします。

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【はやし浩司より、UK様へ】

 掲示板への投稿ということで、あなた様のことを、UK(unknown)様とします。

 今、UK様は、今まで、ご自身がもっておられた哲学観、倫理観、道徳観、既成概念、常識な
どが、リシャッフルされたような心理状態にあると思われます。そのどれをも、息子さんに否定
されてしまい、大きなショックを受けておられるのが、よくわかります。たいへんな混乱状態にあ
るということも、よくわかります。

 しかし一歩退いて、私のような立場でみると、「今は何も言わないで、受験が終わったら話し
合いましょう」と言う、カウンセラーの先生や塾の先生の言っていることが、正解のように思いま
す。ここでジタバタしても、何も解決しなばかりか、かえって問題をこじらせてしまうだけのように
思います。受験にも、さしさわりが出てくるかもしれません。

 またこうした問題には、さらに二番底、三番底があります。今のUKさんにしてみれば、現在
の状況が、ドン底に見えるかもしれません。しかしここで問題をこじらせてしまうと、さらに、二
番底、三番底へと、(あくまでもあなたから見ての話ですが……)、息子さんは、落ちていく可能
性があります。たとえば大学を中退、就職、その女性と同棲を始める、など。(だからといって、
それをドン底とみるのは、どうかという問題もあります。大切なことは、息子さんは息子さんで、
自分の納得した人生を歩むということです。ドン底かどうかという判断は、最終的には、本人が
すべき問題ということです。)

 私もM物産という会社をやめて、幼稚園の講師になったとき、母親は猛反対し、電話口の向
こうで泣き崩れてしまいました。私にとっては、自分で納得した選択だったのですが……。私の
母にしてみれば、私がドン底にでも落ちたかのように感じたのだと思います。

 高校3年生といえば、もう立派なおとなです。あなたから見れば、(子ども)かもしれません
が、立派なおとなです。あなたが思っている以上に、お子さんは、自分の将来を考え、まわりの
ことを考えています。

 そこでこういう問題では、親意識が強ければ強いほど、あなたのお子さんは、あなたから離
れていくだろうということです。価値観の押しつけ、頭ごなしの説教などは、この際、心して避け
てください。親としてではなく、友として、息子さんの横に立つようにしてみてください。相談相手
になるつもりで接するのがコツです。

またこうした男女関係は、大学生の世界では、今どき、珍しくもなんともありません。たまたま今
は、親と同居しているため、あなたという親の目にとまってしまったにすぎません。年齢的に、
みなより、少し早かったかなというだけのことです。

 で、こうしたケースでは、ある期間、そういった男女関係をつづけても、結局は長つづきせ
ず、みな、別れていきます。いわば、青春時代の、一過性の「熱病」のようなものです。ふつう
は、見て見ぬフリをしながら、やり過ごすものです。が、UKさん夫婦が、それにカリカリすれば
するほど、息子さんとその女性の関係を、より強固なものにしてしまうという可能性もあります。
心理学の世界にも、『ロミオとジュリエット効果』というのが、あります。ご存知ですか? 周囲の
ものが反対すればするほど、当人たちは、より燃えあがってしまい、よりお互いに愛しあってい
ると、錯覚してしまうということです。

 少し無責任な言い方になるかもしれませんが、時期がくれば、息子さんは、自然と、その女性
から離れていくだろうということです。今、息子さんと、その女性を、将来に向かって結びつける
ものが、何もないからです。ともに、生活力もありませんし、その女性にしても、息子さんの存
在を、それほど、重要視はしていないはずです。

 また受験に関していえば、息子さんは、どこか偏差値だけで大学を選んでいるような感じがし
ます。つまり目的や目標が、そこにないのが気になります。UK様自身も、偏差値の高い大学
ほど、息子さんにふさわしいと考えておられるような感じがします。

 今回、こうした事態になった背景には、そうした息子さんやUK様の受験姿勢があったのかも
しれません。つまりこのまま大学に進学しても、どこの大学に入学したところで、遅かれ早か
れ、今のような状況になっただろうと思われます。が、だからといって、どこの大学でもよいと言
っているのではありません。またそうなってもしかたないと言っているのではありません。

 ここは、ともかくも静観するしかないということです。もしUK様に、「私の言うことを聞かないな
ら、大学の学費は出さない」と、あなたの息子さんに言うだけの勇気があれば、話は別です
が、今の状況では、多分、それも無理でしょう。息子さんは、すでにそういうUK様の心の弱さま
で、読んでしまっているように思います。(ただしお金の管理だけは、しっかりとしてください
ね。)

 が、何よりも、大切なことは、UK様の内心はともかくも、つまり内心の迷いはさておき、息子
さんを、信ずることではないでしょうか。少なくとも、表向きは信じているフリをしながら、動揺し
ないことだと思います。

 子育てというのは、本来、そういうものです。思うようになるようで、結局は、ならない。子ども
に振り回されながら、山を越え、谷を越えている間に、親自身が成長させられていく。親が子ど
もを育てるのではありません。子どもが親を育てているのです。

 今のUK様にとっては、つらい毎日かもしれません。そのお気持ちは、よくわかります。しかし
息子さんにも、そろそろ巣立ちのときがきているように思います。が、その巣立ちは、いつも美
しいものとはかぎりません。中には、ののしりあいながら、巣立ちしていく子どももいます。しか
し巣立ちは巣立ち。そういった視点でも、この問題を考えてみてください。

 息子さんが高校3年生では、親としても、できることは、ほとんどないということです。なすべき
ことも、ほとんど、ありません。だれかが説得して……という問題でもありません。

 だからここは静観します。動じないで、うろたえないで。そしてあとは『許して、忘れます』。そ
のあとのことは、必ず、時間が解決してくれます。息子さんは、水がどこかへ流れていくように、
煙がどこかへ流れていくように、やがて自分の道を進み始めます。来るときがくれば、自然と、
そのようになっていくということです。

 あまりお力になれなくて、すみません。1作、7年前に中日新聞に書いた記事を、このあとに
添付しておきます。参考にしてくださればうれしく思います。

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●家族の真の喜び
   
 親子とは名ばかり。会話もなければ、交流もない。廊下ですれ違っても、互いに顔をそむけ
る。怒りたくても、相手は我が子。できが悪ければ悪いほど、親は深い挫折感を覚える。「私は
ダメな親だ」と思っているうちに、「私はダメな人間だ」と思ってしまうようになる。が、近所の人
には、「おかげでよい大学へ入りました」と喜んでみせる。今、そんな親子がふえている。

いや、そういう親はまだ幸せなほうだ。夢も希望もことごとくつぶされると、親は、「生きていてく
れるだけでいい」とか、あるいは「人様に迷惑さえかけなければいい」とか願うようになる。

 「子どものころ、手をつないでピアノ教室へ通ったのが夢みたいです」と言った父親がいた。
「あのころはディズニーランドへ行くと言っただけで、私の体に抱きついてきたものです」と言っ
た父親もいた。が、どこかでその歯車が狂う。狂って、最初は小さな亀裂だが、やがてそれが
大きくなり、そして互いの間を断絶する。そうなったとき、大半の親は、「どうして?」と言ったま
ま、口をつぐんでしまう。

 法句経にこんな話がのっている。ある日釈迦のところへ一人の男がやってきて、こうたずね
る。「釈迦よ、私はもうすぐ死ぬ。死ぬのがこわい。どうすればこの死の恐怖から逃れることが
できるか」と。それに答えて釈迦は、こう言う。「明日のないことを嘆くな。今日まで生きてきたこ
とを喜べ、感謝せよ」と。

私も一度、脳腫瘍を疑われて死を覚悟したことがある。そのとき私は、この釈迦の言葉で救わ
れた。そういう言葉を子育てにあてはめるのもどうかと思うが、そういうふうに苦しんでいる親を
みると、私はこう言うことにしている。「今まで子育てをしながら、じゅうぶん人生を楽しんだでは
ないですか。それ以上、何を望むのですか」と。

 子育てもいつか、子どもの巣立ちで終わる。しかしその巣立ちは必ずしも、美しいものばかり
ではない。憎しみあい、ののしりあいながら別れていく親子は、いくらでもいる。しかしそれでも
巣立ちは巣立ち。親は子どもの踏み台になりながらも、じっとそれに耐えるしかない。

親がせいぜいできることといえば、いつか帰ってくるかもしれない子どものために、いつもドア
をあけ、部屋を掃除しておくことでしかない。私の恩師の故松下哲子先生*は手記の中にこう
書いている。「子どもはいつか古里に帰ってくる。そのときは、親はもうこの世にいないかもしれ
ない。が、それでも子どもは古里に帰ってくる。決して帰り道を閉ざしてはいけない」と。

 今、本当に子育てそのものが混迷している。イギリスの哲学者でもあり、ノーベル文学賞受
賞者でもあるバートランド・ラッセル(1872〜1970)は、こう書き残している。

『子どもたちに尊敬されると同時に、子どもたちを尊敬し、必要なだけの訓練は施すけれど、決
して程度をこえないことを知っている、そんな両親たちのみが、家族の真の喜びを与えられる』
と。

こういう家庭づくりに成功している親子は、この日本に、今、いったいどれほどいるだろうか。

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 UKさんへ、あとは時間が解決してくれますよ。『時は、心の癒し人』です。それを信じて、前に
向って進んでください。過去にとらわれることなく、未来を恐れることなく、今日、今できること
を、懸命に、ただひたすら懸命にすればよいのです。

いっしょに、がんばりましょう!

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【UK様よりの返信、掲示板より……】

林先生、お忙しいのに早速お返事いただきありがとうございます。

書き込みする場所を間違えました。ごめんなさい。

先生のお返事を何度も何度も読んで心より理解したいと思っています。

彼女も18歳。中卒なので、友だちも少ないのだと思います。
1人で1歳の子を育てるのは大変で、息子が必要なんだと思います。

彼女の親父と電話で話しましたが、「恋愛は自由だ」と言われてしまいました。母親からは「あ
なたの息子さんの子だって言いたいけど、違いますよー。ハハh」って感じでどうも感覚が違うと
思いました。でも、息子はいつもやかましく言われてた親より彼女や彼女の親のほうが楽で癒
しの場なのだと思います。

信じて、静観して、許して忘れる。
頑張ります。ありがとうございました。


Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司

(追伸)

●Nさんからの相談

 掲示板のほうに、Nさんという母親から、相談の書きこみがあった。そのままここに紹介させ
てもらう。Nさんの息子さんは、高校生のとき、すでに一児をもつ女性と、半同棲生活を経験し
ている。そしてこの春に、その女性との間に、子どもまで、できてしまった。相手の女性は、「中
絶はしない」「子どもは、産む」と言っているという。

 やっとのことで、息子さんは、その女性とは別れ、この春に、大学に入学。

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【Nさんより、はやし浩司へ】

ご無沙汰しています。
冬から春にかけて、大1の息子の悩みを聞いていただき、その節はありがとうございました。

先生のお言葉の通り、「真の愛」を探して「受容、黙認」で、頑張ってきました。
息子の元彼女や彼女の親から、あれ以来、一切連絡はありません。

息子に、「元彼女と話し合った?」と聞いても、「いいや」というだけです。
4月は元気の楽しく大学に通っていましたが、私たち親が、元彼女の妊娠を知ってからは、息
子の様子は、また逆戻りになりました。

最近は高校中退のフリーターとバイトに通いだし、学校に行っいてる様子ありません。でも、本
人は「ちゃんと通っている」というので、定期券代も渡し、様子をみていました。

今前期試験真っ最中です。

昨日、「明日は2時間目から試験」と言い、今朝、「電車に間に合わないから車で送って」と言う
ので、送っていきました。その後、買い物して帰ろうと別の道を走っいると、息子の姿がありま
す。

その先はバイト先のパチンコ屋です。車を止めて「試験は?」と聞くと、「明日やった・・・・」と。
本人にしたらウソがばれたのです。
今までの試験も受けてないと思います・・

動機もよくわからないまま、受けた遠い大学です。

私たち親もあの時は、なんとか彼女の家に入り浸りになる状況から、ほかの明るい世界を見
せようと必死でした。本人が受けたい大学(元彼女の家の近く)ということで 受験。合格。親は
不満でしたが入学させました。だけど、彼女と別れたので、必要がなくなったのかもしれませ
ん。

今、高校中退のフリーターの友達と一緒にいるのが楽なのかも・・。
そうやって、常に現実逃避ばかりしています。

夏休みに2輪の免許を取ると言い、お金が必要なんだと言っています。

先生が、自立の一歩にウソをあげられていましたが、親は騙されっぱなしです。

旦那は「ほっとけ」しか言いません。

秋になったら、もしかしたら元彼女側からなにか要求があるかもしれません。(生まれてくる子
どもの養育費など。)

絶対それには、息子に、そっぽをむかせたくありません。(責任を取らせます。)
でも、こんな状態でなにもかも中途半端。今さえよければそれでいい。今の息子は、そんな感じ
です。

春休みにしていたガソリンスタンドのバイトも途中でやめて、息子は、上司に家の前で怒られて
いました。

(ありがたかったです)

でも、本人は責任というものが何もなく、感謝の気持ちもなく、私はどうしたらいいのでしょう?

文章が支離滅裂でごめんなさい。

+++++++++++++++++++++++

【はやし浩司よりNさんへ】

 大学生といえば、おとなです。親は、だまされたとわかっていても、だまされたフリをして、あと
は、許して忘れなさい。Nさんの息子さんだけが、そうというわけではありません。みな、そうで
す。

 あなたの夫も言っているように、「ほってけ」です。またそれが正解です。

 今のあなたの息子さんの心理は、(自分のしたいこと)と、(していること)が一致していない状
態にあるとみます。自己の同一性(アイデンティティ)がもてないまま、右往左往している状態と
考えると、わかりやすいでしょう。

 私も、一時期、……といっても、5年間ほど、つづきましたが、そういう時期がありました。そ
れは当人にとっても、たいへん苦しい一時期です。はたから見ると、無責任に見えるかもしれ
ませんが、今までの、あなたの子育てのツケが、今の息子さんに集約されていると考えてくださ
い。

 いつもあなたは、子どもの手を引きながら、子どもの前ばかり、歩いていた。あるいは、グイ
グイと、うしろから押しつづけてばかりいた。以前の書きこみを読んでいると、そんな感じがして
なりません。

 もともとあなたは、心配先行型の子育てをしてきた。息子さんが、赤ちゃんのときからです。
それがいまだにつづいている。はっきり言えば、いまだに、子離れができていない(?)。

 私はあなた自身の、精神的な未熟性を強く感じます(失礼!)。あるいは、情緒も不安定かも
しれません(失礼!)。

 息子さんのことは、もう、放っておきなさい。水が、やがて流れいく場所を自分をみつけて流
れていくように、息子さんも、自然の流れの中で、自分の進むべき道をみつけていくでしょう。こ
ういう問題では、親が心配すればするほど、子どもは、あなたの望む方向とは別の方向に進ん
でしまうものです。

 あなたはあなたで、したいことをすればよいのです。そしてもし、何か息子さんのことで問題が
起きたら、そのときは、「友」として、息子さんの横に立ちます。友として、相談にのってやりま
す。

 このあたりが、親の限界ということにもなります。またその限界を知る親が、賢い親ということ
になります。

 私の母も、私が幼稚園の教師になると告げたとき、電話口の向こうで、ワーワーと泣き崩れ
てしまいました。母には母の思いというものがあったのでしょう。それはわかりますが、今のNさ
んの書きこみを読んでいると、当時の私の母を思い出します。

 大切なことは、だまされても、だまされても、息子さんを信ずることです。あなたの息子さんで
は、ないですか。またそれしか、今のあなたにできることはありません。

 あなたの子どもといっても、大学生です。おとなですよ! 


●子どもの問題・・・子どもに関する問題 ●親子の問題・・・親子に関する問題
●家庭の問題・・・夫婦家族に関する問題 ●その他・・・その他の問題


情報・画像の出展:はやし浩司先生

※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。


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