
幼児期のしつけの重要性
しつけと聞くと子どもが悪さをした時や親の意にそぐわないことをした時、「〜してはいけません。」「〜はダメよ!」のような否定的な言葉での教育を連想する方も多いのではないでしょうか?
ですが、しつけの基本は否定的な言葉よりも「〜しようね。」のようなやさしい言葉の方が効果を期待できます。
例えば、「ここは走っちゃダメよ!」と言うよりも「ここは病院だから静かに歩こうね。」のように具体的にどうすれば良いのかを伝えた方が子どもも納得して案外素直に行動してくれますので考えてみる必要があります。
もちろん、自由奔放で活発すぎる子どもの場合、最初は簡単にいかない場合がほとんどですので、親の根気と我慢も必要です。
きちんと言う事を聞いて行動してくれた時はしっかりと褒めてあげましょう。
褒められることによって子どもはできた喜びと自信を育てて行きますので、しつけの良い循環が生まれてきます。
しつけの根本には子どもの意思とは別に親の意思を押し付ける部分がありますが、押し付けるよりも誘導してあげる方法をとった方がより賢明だといえます。
「ああしなさい。」「こうしなさい。」と指示するより「〜するにはどうした
らいいかな?」などと子どもが自分でどうすれば良いかを考えるためのヒントを出してあげて下さい。自分で考え、答えを出せるように誘導してあげることはとても重要です。
しつけの基本
1.しつけの基本はまず何といっても挨拶からです。挨拶がきちんとできる子どもでしつけが悪いと感じることはまずありません。
最近えは挨拶ができない若者が本当に多くなりました。
「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさまでした」「こんにちは」など、基本的な挨拶ができないのは大変な問題です。
挨拶を教えることはしつけにおいて絶対条件だとも言えます。
必ず挨拶を習慣にするためにも、親も子どものお手本となるように日頃の挨拶をし、きちんと教えていきましょう。
2.食事の時間は家族揃って心を通わせることが出来るしつけの絶好の機会です。
食べる前の「いただきます。」や食べ終えた後「ごちそうさまでした。」の挨拶、食事中に遊んだりテレビを見ながら食べさせないように注意を払うことで、笑顔のあふれる家族のコミュニケーションの場になると思います。
食事の時間は楽しい会話をするようにして下さい。
小言ばかり言われたら折角の楽しい食事の時間が台無しです。
楽しい食卓にできるように心掛けて下さい。
3.自分の身の回りの事は自分で出来るようにしましょう。
中には子どもの身の回りの事に全て手出しする親もいるようですが、自分で身の回りの事ができるように早い時期から考えてあげて下さい。
なによりも自分の事を自分でできるようにするという事が子育てにおいて基本です。
気の利きすぎる方は先回りをしすぎるので注意をしないと他人任せで自分では何も行動ができない子どもになってしまいます。
子どもは何をするにも遅いですし、寄り道をしたりするのでついイライラしがちですが、グッと我慢して見守る勇気が大切です。
4.お手伝いをさせる事で親の気持ちが分かり、責任感が育ちます。
最近の子どもはお手伝いをする機会が昔よりも大変少ない環境にあると思います。
もちろん昔は家庭の事情で仕方なくという面もあったと思いますが、当たり前のように皆で分担してお手伝いをしていました。
皆で協力する事で責任感が育ち、大変さを感じる事で親の気持ちも理解できるようになっていったのです。
現代でも上手く子育てしている方々の話を聞くと、子どもに毎日決まったお手伝いをさせているという話をよく聞きます。
決して強制的ではなく、子どもを上手くを乗せてお手伝いの習慣を身につけさせたようです。
お手伝いの習慣が身につけば、しつけにおいて大変良い方向に向かっていると思います。
5.約束・ルールやマナーを守ること
社会には守らなければいけないルールやマナー がある事を早い時期(幼児期)から少しづつ理解できるように教えていく事はとても重要です。
約束をしたことはきちんと守らなければいけないという事は、ルールを学習する絶好の機会です。
約束にはなるべく例外がないようにして下さい。
この前は良いと言ったのに今日はダメでは子どもは混乱して、親の言う事はど聞かなくなります。
しつけの基本は何事にも動じない一貫性が実を結んでいきます。