「机は平机」 はやし浩司先生の育児・教育指導
以前、小学一年生について調べたところ、前に棚のある棚式机のばあい、購入後3か月で、約80%の子どもが机を、物置にしていることがわかった。
いろいろな附属品ついいる棚は、一時的に子どもの関心を引くことはできても、あくまでも一時的。
棚式の机は長く使っていると、圧迫感が生まれる。その圧迫感が子どもを勉強から遠ざける。あなたも一度、カベに机を向けて置き、その机でしばらく作業をしてみるとよい。
圧迫感がどういうものか、理解できる。
そんなわけで机は買うとしても、長い目で見て、平机が好ましい。
あるいはこの時期、まだ机はいらない。
まず第一に、「勉強は学習机」という誤った固定概念は捨てる。
日本人はどうしても型にはまりやすい民族。型を決めないと落ちつかない。
学習机その延長線上にある。
小学校の低学年児の場合、大半の子どもは、台所のテーブルなど利用して学習している。
もしそうであれば、それでよい。
この時期、あまり勉強を意識する必要はない。
「勉強は楽しい」という思いを子どもがもつようにするのが大切。そこであなたの子どもと机の相性テスト。
子どもが好きそうな食べ物などをそっと机の上に置いてみてほしい。
そのとき子どもがそれをそのまま机に向かって座って食べればよし。
そうでなく、その食べ物を別の場所に移して食べるようであれば、机との相性はよくないとみる。
長く使っていると、それが勉強嫌いの遠因になることもある。
よく誤解されるが、子どもの学習机は、勉強するためにあるのではなく、休むためにある。
どんな勉強でも、10〜30分もすれば疲れてくる。
問題はその疲れたときだ。
子どもがそのまま机に向かって休めればよし。
そうでないと子どもは机から離れ、そこで勉強が中断する。勉強というのは、一度中断すると、なかなかもとに戻らない。だから机は休むためにある。
が、それでもなかなか勉強しないというのであれば、奥の手を使う。
あなたの子どもが学校から帰ってきたら、どこでどのようにして体を休めるかを観察してみる。
たいては台所のテーブルとか、居間のソファだが、そういうところを思いきって勉強部屋にする。
あなたの子どもは進んで勉強するようになるかもしれない。
ものごとには相性というものがある。
その相性があえばことはうまくいく。そうでなければ失敗する。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー3
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。