「子どもは気分屋」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもの最大の弱点は、未経験で知識に乏しいということ。
それは当然だが、そのためあと先のこともわからないまま、そのときの気分で親と約束をしてしまうこがある。
よくある例が、子どもが水泳教室へ入りたいというから、親が水泳教室へ入れたようなばあい。やがて子どもはそのハードな練習にいやになり、「行きたくない」と言ったとする。
こういうとき親は子どもに、「ちゃんと約束したから行きなさい」と子どもに、それを強要したりする。
あるいは「子どものときから、こんないいかげんなことでは、うちの子はダメになる」と思い込んで、さらに無理に無理を重ね、水泳教室へ通わせたりする。しかし……。
子育てはまじめ8割、いいかげんさ2割。
子どもに完ぺきさを求めても意味はないし、へたに求めると、子どもからかえって伸びる芽をつんでしまう。
ある程度は押しても、それで動かないときは、親のほうが引く。
「そんなに行きたくないなら、いいわ」と。
まずいのは、子どもをとことん追いつめるような行為。
子どもは行き場をなくし、それが原因となって情緒が不安定になったり、精神的におかしくなったりする。(反対に粗放化する子どももいる。)
いいかげんであることが悪いのではない。
子どもはこの「いいかげんさ」の中で、羽をのばす。心を休める。
よくあるのが、「そういういいかげんなことで、子どもはいいかげんな人間になりませんか」という相談。
しかし心配は無用。子どものまじめさや、それに対するいいかげんさは、もっと別のところで決まる。
このことについては、ほかで説明するが、それよりも、親の完ぺき主義のほうが、はるかに弊害が大きい。
いいかげんな親か、完ぺき主義の親か、どちらがいいかと聞かれれば、子どもにとっては、いいかげんな親のほうがはるかによい。
しかしいいかげんばかりでも困る。
だから「子育てはまじめ8割、いいかげんさ2割」。それくらいの割合がよい。
要するに子どもは気分屋。子どもの約束など、真に受けないこと。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー3
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。