「国語力を豊かにするために」 はやし浩司先生の育児・教育指導
「ほら、カバン! ハンカチは! バス、バス……、ほら、帽子!」と、こんな話し方をしていて、子どもに国語力が育つはずがない。
こういうときは、たとえめんどうでも、「あなたはカバンをもちます。ハンカチはもっていますか。
もうすぐバスが来ますから、急いでしたくをしなさい。帽子を忘れないでください」と。
こうした会話環境があってはじめて、子どもは国語力を身につけることができる。が、こんな方法もある。
一人、バツグンの国語力のある子ども(年長女児)がいた。
作文力をみたら、小学4〜5年生程度の力があったのではないか。
紙芝居を渡しても、その場でスラスラと物語をつくってみせた。そこで母親にその秘訣を聞くと、こう話したくれた。
母親の趣味はドライブ。
そこでほとんど毎日、それもその子どもが乳幼児のときからドライブに連れていったのだが、そのとき母親は、自分の声で吹き込んだ物語のテープを聞かせつづけたという。
物語は、子ども向けのものから、もう少し年齢の大きい子ども向けのものまで、いろいろあったという。
確かにこの方法は効果的である。
別の母親は、森鴎外の難解な小説(「高瀬舟」)を吹き込んだカセットテープをその子ども(小1)に、毎晩眠る前に聞かせた。数か月もすると、その子どもはその物語をソラで言えるようになったという。
この方法にはいくつかのコツがある。
やはり一番よいのは、母親の声で録音したテープ。
物語は何でもよいが、読んで聞かせる目的なら、2〜4年レベルの高いものでも構わない。
大きな書店へ行くと、学校の教科書を売っている
。そういうところで、いろいろな教科書を手に入れて読んであげるとよい。
値段も安いし、内容もよく吟味されている。
また国語に限らず、社会や理科、あるいは道徳の教科書でもよい。
子どもが興味をもっていることなら一番よいが、あまりこだわらなくてもよい。
さて冒頭の話だが、子どもの国語力の基本は、あくまでも親、なかんずく母親の国語力による。
あなたも子どもの前では、正しい日本語で話してみてほしい。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー3
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。