「帰宅拒否を疑う」 はやし浩司先生の育児・教育指導
不登校ばかりが話題になるが、それと同じくらい問題なのが、帰宅拒否。
今、園でも学校でも、家に帰りたがらない子どもがふえている。
もっとも子どものばあい、「帰りたくない」とは言わない。態度や行動で、それを示す。
そこでもしあなたの子どもが、毎日家に帰ってくるのが、不自然に遅いとか、回り道をしてくるとか、あるいはいつも友だちの家に寄ってくるというのであれば、この帰宅拒否を疑ってみる。こんな子ども(年長男児)がいた。
帰りのバスの時刻になると、決まってどこかへ隠れてしまうのだ。
炊事室の中や、園舎の裏など。で、そのたびに幼稚園中が大騒ぎ。やがて先生が手を焼き、親に迎えにきてほしいという手紙を出したが、このケースで、まず疑ってみるべきは、帰宅拒否である。
「家に帰りたくない」という思いが、子どもをしてこうした行動をとらせるようになる。
もちろん原因は、家庭にある。
家そのものが狭いとか窮屈ということもあるが、子どもの側からみて、息が抜けない、気が休まらないなど。
それをまず疑ってみる。
親の神経質な過干渉、過関心が原因となることも多い。
ほかに家庭騒動、不和、崩壊などもある。家庭が家庭として機能していないとみる。
そこでテスト。
あなたの子どもは、園や学校から帰ってきたとき、明るい声で、「ただいま!」と、意気揚々と帰ってくるだろうか。もしそうならそれでよい。
しかしここに書いたように、様子がへんだと感じたら、家庭のあり方をかなり反省したほうがよい。
こうした状態が長く続けば続くほど、子どもの心に深刻な影響を与える。最悪のばあいには、外泊、家出、さらには集団非行へと進みかねない。
前にも書いたが、「家庭(ホーム)」は、子どもにとっては、心をいやし、心を休める場所でなければならない。またそれができてこそ、「家庭」という。そういう家庭を用意するのは、親の義務と考えてよい。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。