「先生の悪口は言わない」 はやし浩司先生の育児・教育指導
教育もつきつめれば人間関係で決まる。
教師と生徒との良好な人間関係が、よい教育の基本。この基本なくして、よい教育は望めない。そこで大原則。
「子どもの前では、先生の悪口は言わない」。
先生を批判したり、あるいは子どもが先生の悪口を言ったときも、それに相槌(づち)を打ってはいけない。打てば打ったで、今度は、「あなたが言った言葉」として、それは先生の耳に入る。必ず、入る。
子どもというのはそういうもので、先生の前では決して隠しごとができない。
親よりも、園や学校の先生と接している時間のほうが長い。また先生も、この種の会話には敏感に反応する。
一方、先生もまた生身の人間。
中には聖人のように思っている人もいるかもしれないが、そういうことを期待するほうがおかしい。
子どもと接する時間が長いというだけで、先生とてこの文を読んでいるあなたと、どこも違わない。
そこでこう考えてみてほしい。
もしあなたが教師で、生徒にこう言われたとする。「あんたの教え方ヘタだって、ママが言っていたよ」と。
そのときあなたはそれを笑って無視できるだろうか。中には、「あんたの教え方ヘタだから、今度校長先生に言って、先生をかえてもらうとママが言っていた」と言う子どもさえいる。
あなたは生徒のそういう言葉に耐えられるだろうか。
教育というのは、手をかけようと思えば、どこまでもかけられる。
しかし手を抜こうと思うえば、いくらでも抜ける。
ここが教育のこわいところでもあるが、それを決めるのが、冒頭にあげた「人間関係」ということになる。
実際、やる気を決めるのは、教師自身ではなく、この人間関係である。
それを一方で破壊しておいて、「よい教育をせよ」はない。が、それだけではすまない。
あなたが先生の悪口を言ったり、先生を批判したりすると、子ども自身もまた先生に従わなくなる。
一度そうなるとそれが悪循環となって、(損とか得とかいう言い方は好きではないが……)、結局は子ども自身が損をすることになる。
仮に先生に問題があるとしても、子どもの耳に入らないところで、問題を処理する。
子どもが先生の悪口を言ったとしても、「あなたが悪いからでしょ」と言ってのける。これも大原則の一つである。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。