「親は外に大きく」 はやし浩司先生の育児・教育指導
生きザマにも2種類ある。プラス思考とマイナス思考である。
「思考」を「志向」という漢字に変えてもよい。
前向きに生きていくのが、プラス思考。
内向きに生きていくのが、マイナス思考ということになる。
たとえば人は、一度マイナス思考になると、ものの考え方が保守的になり、過去の栄光にしがみつくようになる。
たとえば退職した人が、現役時代の役職や肩書きにこだわるのがそれ。退職してからも、「自分は偉かったのだ」という亡霊をひきずって歩く。
だれもそんなことを気にしていないのだが、本人は注目されていると思いこんでいる。
思いこみながら、「自分は大切にされるべきだ」「自分は皆に尊敬されているのだ」という意識をもつ。
学歴や自分の家柄にこだわる人も同じように考えてよい。
実のところ、子育ても同じように考えてよい。
その時点でいつも前向きに子育てをしている人もいれば、そうでない人もいる。
前向きに子育てするのは問題ではないが、問題は内向きになったときだ。
子どもの成績が気になる。態度も気になる。親どうしのトラブルも絶えない、など。
一度こういう状態に入ると、かなりタフな親でもかなり神経をすり減らす。
そしてそれが長く続くと、子育てそのものが袋小路に入ってしまう。
そこから抜け出ようともがけばもがくほど、ますますにっちもさっちもいかなくなってしまう。
こういうときの解決法が、これ。
『親は外に大きく』である。
子育てを忘れて、外に向かって大きく羽ばたく。そしてその結果として、子育てから遠ざかる。
大きくなる方法はいくらでもある。仕事でもボランティア活動でも、好きなことをすればよい。
要するに身の回りに大きな敵をつくって、身近なささいな敵は相手にしないようにする。
私も過去、たとえばあるカルト教団を相手に本を何冊か書いて戦ったことがある。
最初はこわかったが、しかしそれも終わってみると、いつの間にか、私はこわいもの知らずなっていた。
あるいは私は30歳くらいのときから、あちこちで講演活動をしている。
最初のころは、より大きな講演会場になればなるほど、神経をすり減らしたものだ。
数日前から不眠症になってしまったこともある。
しかしそれを繰り返すうちに、やはりこわいものがなくなってしまった。人は自らを、そういう方法で大きくすることができる。
自分がマイナス思考になるのを感じたら、外に向かって大きく羽ばたくとき。
それは子どものためでもあるが、結局は自分のためでもある。
●依存性の二つの側面 | ●親は子で目立つ |
●赤ちゃん言葉 | ●臥薪嘗胆(がしんしょうたん) |
●依存心と人格 | ●親は外に大きく |
●心の風邪……いかにして「無」になるか | ●互いに別世界 |
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。