「ベッドタイムゲーム」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもは床についてから眠るまで、毎晩、同じことを繰り返す習性がある。
これを英語では「ベッドタイムゲーム」(日本語では、「就眠儀式」)という。
このベッドタイムゲームのしつけが悪いと、子どもはなかなか寝つかなくなるばかりでなく、ばあいによっては情緒そのものが不安定になることもある。
もしあなたの子どもが寝る前になると決まって、ぐずったり(マイナス型)、暴れたりするようであれば(プラス型)、このしつけの失敗を疑ってみる。
方法としては、
(1)毎晩同じことを繰り返すようにする。
(2)心安らかな状態を大切にし、就寝前少なくとも一時間はテレビやゲームなど、はげしい刺激は避ける。
(3)ベッドのまわりにぬいぐるみなどを置いてあげ、心が暖まる雰囲気をつくるなどがある。
毎晩本を読んであげるとか、静かな音楽を聞かせるというのもよい。
まずいのは子どもを子ども部屋に閉じ込め、強引に電気を消してしまうような行為。
こうした乱暴な行為が繰り返されると、子どもは眠ることそのものに恐怖心を抱くようになる。
ところで今、年長児(満六歳児)でも、5人のうち3人が、「ほとんど毎朝、こわい夢をみる」ことがわかっている(2001年・筆者調査)。「どんな夢?」と聞くと、「ワニに追いかけられる夢」「暗い穴にいる夢」「怪獣の夢」という答が返ってきた。
子どもの世界がどこか不安定になっていると考えてよい。
ちなみに年中児で睡眠時間(眠ってから起きるまでのネット時間)は10時間15分、年長児で10時間(筆者調査)。
子どもが小学生になると、睡眠時間はぐんと短くなるが、それでも最低九時間半を確保する。
睡眠不足が知能の発育に影響を与えるというデータはないが、しかし睡眠不足が続くと集中力が弱くなる。あるいは突発的に興奮することはあっても、すぐ潮が引くようにぼんやりとしてしまう。
園や学校などでの学習面で影響が出てくる。
なお年中児になっても「昼寝グセ」が残っているようなら、その時間ガムをかませるという方法でなおす。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。