「威圧で閉じる子どもの耳」 はやし浩司先生の育児・教育指導
叱られじょうずな子どもがいる。
親や先生が叱るときだけ、いかにも反省していますというような態度を示す。
元気なさそうに頭をうなだれたりする。しかしそういう様子にだまされてはいけない。
「だます」という言い方には少し語弊があるかもしれないが、子どもの心というのは、もっと別の角度からみる。あるいは子どもを叱るというのは、もっと別のことと考える。
子どもの叱り方は、子育ての要(かなめ)。
叱り方ひとつで、伸びる子どもも伸びなくなってしまう。
あるいは反対に子どもの伸びる芽をつんでしまうこともある。そこでその叱り方。
たとえば「威圧で閉じる子どもの耳」と覚えておく。
親が威圧的になればなるほど、子どもの耳は閉じるということ。
そして一度閉じると、あとはいくら叱っても意味がないということ。
実際こんな子ども(小5男児)がいた。
親に叱られるときは、いつも心の中で「ポケモン言えるかな」を歌っていると。
この歌は、ポケモンの名前を連ねただけの意味のない歌だが、意味がないだけにそういうときに役にたつらしい? 子どもを叱るときには、つぎのようなことに注意するとよい。
(1)視線を子どもの目線の高さまで落とす。
(2)子どもの体を両手で固定し、視線をしっかりと子どもの視線にあわせる。
(3)何度も大切なことだけを繰り返し、怒鳴ったり暴力を加えてはいけない。
(4)すぐには効果をもとめず、言うだけ言ったらあとは時間がすぎるのを待つ。そしてここが重要だが、
(5)子どもは決して叱りっぱなしにしてはいけない。子どもが言ったことを守れるようになったら、「ほらできるわね」とほめて仕上げる。
親の威圧が日常的につづくと、子どもは俗にいう「常識ハズレ」になりやすい。
自分で静かに考えて行動するということができなくなるためと考える。
友だちの誕生日に、酒粕を包んで送った子ども(小三男児)や、虫の死骸を箱につめて送った子ども(小三男児)などがいた。そういうことを平気でするようになる。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー10
NO’217〜NO’240
●新居の関所 | ●一芸論 |
●便利な世界 | ●一芸は聖域 |
●案ずるより産むがやすし | ●フリ勉、ダラ勉、時間ツブシ |
●威圧で閉じる子どもの耳 | ●勉強が苦手な子ども |
●よい子論 | ●「今」の価値を忘れない |
●子どもの家出 | ●ええじゃないか |
●現場主義 | ●子どもの創造力 |
●子どもの意地 | ●習うより慣れる |
●子どもの自我 | ●子どもの嫉妬 |
●いじめられっ子は徳をつむ? | ●子どもの闘争心 |
●ホームスクール | ●権威主義者 |
●いたずらとジョーク | ●無限ループの世界 |
NO’1〜NO’24 | NO’73〜NO’96 | NO’145〜NO’168 |
NO’25〜NO’48 | NO’97〜NO’120 | NO’169〜NO’192 |
NO’49〜NO’72 | NO’121〜NO’144 | NO’193〜NO’216 |
NO’217〜NO’240 | NO’241〜NO’264 | NO’265〜NO’282 |
NO’283〜NO’292 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。