「子どものゲーム」 はやし浩司先生の育児・教育指導
小学生の低学年は、「遊戯王」。高学年から中学生は、「マジック・ザ・ギャザリング(通称、マジギャザ)」。
遊戯王について言えば、小学3年生で、約25%以上の男児がハマっている(2000年11月、小3児53名中13名、浜松市内)。
ある日、一人の子ども(小3男児)が、こう教えてくれた。
「ブルーアイズを3枚集めて、融合させる。融合させるためには、融合カードを使う。そうすればアルティメットドラゴンをフィールドに出せる。それに巨大化をつけると、攻撃力が9000になる」と。
子どもの言ったことをそのままここに書いたが、さっぱり意味がわからない。
基本的にはカードどうしを戦わせるゲームだと思えばよい。
戦いは、勝ったほうが相手のカードを取る「カケ勝負」と、取らない「カケなし勝負」とがある。
カードは、一パック5枚入りで、150円から330円程度で販売されている。
「アルティメット入りのパックは、値段が高い」そうだ。
あのポケモン世代が、小学校の高学年から中学1、2年になった。
そこで当時ハマった子どもたち何人かに、「その後」を聞くと、いろいろ話してくれた。
M君(中2)いわく、「今はマジギャザだ。少し前までは、遊戯王だったけどね」と。
カード(15枚で500円。デパートやおもちゃ屋で販売。遊戯王は、5枚で200円)は、1000枚近く集めたそうだ。
マジギャザというのは、基本的にはポケモンカードと同じような遊び方をするゲームのことだと思えばよい。
ただ内容は高度になっている。
私も一時間ほど教えてもらったが、正直言ってよくわからない。
要するに、ポケモンカードから遊戯王、さらにその遊戯王からマジギャザへと、子どもたちの遊びが移っているということ。カードを戦わせながら遊ぶという点では、共通している。
わかりやすく言えばポケモン世代が、思考回路だけはそのままで、体だけが大きくなったということ。
いや、「思考回路」と言えばまだ聞こえはよいが、その中身は中毒。カード中毒。この中毒性がこわい。
だから一万枚もカードを集めたりする。
一枚のカードに4万円も払ったりする! 親たちは子どもの世界に、もう少し慎重であってもよいのではないのか。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー8
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。