「机は休む場所」 はやし浩司先生の育児・教育指導
学習机は、勉強するためにあるのではない。
休むためにある。どんな勉強でも、しばらくすると疲れてくる。
問題はその疲れたとき。
そのとき子どもがその机の前に座ったまま休むことができれば、よし。
そうでなければ子どもは、学習机から離れる。勉強というのは一度中断すると、なかなかもとに戻らない。
そこであなたの子どもと学習机の相性テスト。
子どもの好きそうな食べ物を、そっと学習机の上に置いてみてほしい。
そのとき子どもがそのまま机の前に座ってそれを食べれば、よし。
もしその食べ物を別のところに移して食べるようであれば、相性はかなり悪いとみる。
反対に自分の好きなことを、何でも自分の机に持っていってするようであれば、相性は合っているということになる。相性の悪い机を長く使っていると、勉強嫌いの原因ともなりかねない。
学習机というと、前に棚のある棚式の机が主流になっている。
しかし棚式の机は長く使っていると圧迫感が生まれる。
日本人は机を暗い壁に向けて置く習性があるが、このばあいも、長く使っていると圧迫感が生まれる。数か月程度なら問題ないかもしれないが、一年二年となると、弊害が現れてくる。
で、その棚式の机だが、もう25年ほども前になるが、小学1年生について調査したことがある。
結果、棚式の机のばあい、購入後三か月で約80%の子どもが物置にしていることがわかった。
最近の机にはいろいろな機能がついているが、子どもを一時的にひきつける効果はあるかもしれないが、あくまでも一時的。
そんなわけで机は買うとしても、棚のない平机をすすめる。
あるいは低学年児のばあい、机はまだいらない。
たいていの子どもは台所のテーブルなどを利用して勉強している。
この時期は勉強を意識するのではなく、「勉強は楽しい」という思いを育てる。
親子のふれあいを大切にする。子どもに向かっては、「勉強しなさい」と命令するのではなく、「一緒にやろうか?」と話しかけるなど。これを動機づけというが、こうした動機づけをこの時期は大切にする。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー8
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。