「子どもの疲れは、神経疲れ」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもが「疲れた」と言うときは、神経疲れ(精神疲労)を疑う。
この段階で、吐く息が臭くなったり、顔色が悪くなったりする、腹痛や頭痛を訴えることもある。一方、子どもというのは、体力や知力を使って疲れるということは、まずない。
そういうときは、「眠い」という。あるいは本当に眠ってしまう。
その神経疲れだが、子どもは、この神経疲れにたいへんもろい。
それこそ5〜10分だけでも神経をつかっただけで、子どもによっては、ヘトヘトに疲れてしまう。
とくに敏感児タイプの子ども、つまり俗にいう神経質な子どもは、神経疲れを起こしやすい。
このタイプの子どもは、いつも心が緊張状態にあることが知られている。
その緊張した状態のところに不安が入ると、その不安を解消しようと一挙に緊張感が高まる。
このとき、その緊張感を外へ吐き出すタイプ(暴れる、大声を出す、泣く)と、内へこめるタイプ(ぐずる、引きこもる、がまんする、よい子ぶる)に分かれる。
前者をプラス型というのなら、後者はマイナス型ということになる。教える側からすれば、一見プラス型のほうがあつかいにくくみえるが、実際にはマイナス型のほうが、はるかにむずかしい。
どちらのタイプであるにせよ、子どもが神経疲れを起こしたら、子どもの側からみて、だれの視線も感じないような環境を用意する。
親があれこれ気をつかうのは、かえって逆効果。子どもがひとりで、ぼんやりできるようにする。
生活習慣が乱れても、目をつぶり、子どもがしたいようにさせる。
子どもが求めるようであれば、温かいスキンシップをじゅうぶん与え、あとはカルシウム分やマグネシウム分の多い食生活にこころがける。
こうした神経疲れが慢性化すると、子どもは神経症(チック、どもり、夜尿、夜驚、夢中遊行など)、さらには恐怖症(対人恐怖症、集団恐怖症など)や、情緒不安定症状を示すようになり、それが高じて精神障害(摂食障害、回避性障害、行動障害など)になることがある。
もちろん不登校の原因になることもあるので注意する。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー8
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。