「直接話法より、間接話法」 はやし浩司先生の育児・教育指導
英語の文法の話ではない。
これは子どもとの会話のコツ。
たとえば子どもが指をしゃぶっていたとする。
そのとき、「指しゃぶりをやめなさい!」と言うのが、直接話法。
しかし「あなたの指、おいしそうね。先生にもなめさせて」と言うのが、間接話法。
間接話法にすると、言葉のトゲトゲしさが消え、その分会話がまるくなる。ほかにたとえば、「座っていないさ!」というのは、直接話法、「パンツにウンチがついているなら、立っていていい」というのが、間接話法。
「字をきれいに書きなさい!」というのは、直接話法、「前よりきれいに書けるようになったね。これからもっときれいに書けるよ」というのは間接話法。
これはほめるときにも応用できる。
たとえば子どもをほめるとき、子どもに「あなたはいい子だね」とほめるのが直接話法、子どもの聞こえるところで、だれかほかの人に、「うちの子はすばらしい子よ」というのが、間接話法。
ただしこの方法は、いやみのためには使ってはいけない。
子どもの聞こえるところで、「○○さんは、もうカタカナが書けるそうよ」とか、「あの△△さんは、いい子だから、そんなことはしないわね」とか、など。こうした言い方は、子どもには卑怯に聞こえる。(子どもでなくても、そうだが……。)
叱るときも、「どうしてそんなことをするの!」というのが直接話法、「あなたともあろう子がどうしてこんなことするの?」というのが間接話法。
「もっといい点を取りなさい」というのが直接話法、「今回は調子が悪かったのね。つぎはだいじょうぶよ」というのが間接話法。そういえばつぎの会話も、直接話法と間接話法ということになる。
英語では、日本人なら「がんばれ!」と言いそうなとき、「テイク・イット・イージィ」という。「気楽にしなよ」「気楽にやりなよ」という意味。
たとえばテストの点が悪くて落ち込んでいるようなとき、そう言う。で、不思議なもので、そう言われると、かえってやる気が出てくる。
あなたも一度、この間接話法を子どもにためしてみたらどうだろうか。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー7
NO’145〜168
NO’1〜NO’24 | NO’73〜NO’96 | NO’145〜NO’168 |
NO’25〜NO’48 | NO’97〜NO’120 | NO’169〜NO’192 |
NO’49〜NO’72 | NO’121〜NO’144 | NO’193〜NO’216 |
NO’217〜NO’240 | NO’241〜NO’264 | NO’265〜NO’282 |
NO’283〜NO’292 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。