「性格は化学反応」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもの性格は、環境によって大きな影響を受ける。
ここにあげるのは、あくまでも一般論だが、たとえばつぎのようなものがある。
(1) ケチの長男、ズボラな二男……一般的に長男や長女は防衛に回ることが多く、そのためケチになりやすい。それに反して二男や二女は、モノにこだわらなくなり、気前よくなったり、ズボらになったりしやすい。
(2) 男一人と、女一人は、ともに一人っ子……男の一人と、女の子一人の家庭では、ともに一人っ子の性格をもちやすいことを言ったもの。ともにわがままで、社会性がなくなるなど。反対に双子というのは、互いによい影響を受けやすく、社交的で活発になる。
(3) 女二人は憎しみ相手……年齢の近い姉妹は、互いにはげしいライバルになりやすく、ばあいによっては、互いに憎しみあうことがある。私の知人の娘たちだが、一人の男性をとりあって、まさに殺し合い寸前までのことをしたという。
(4) 年上の姉と甘えん坊……年上のめんどうみのよい姉がいると、下の弟は、二人の母親をもったような状態になり、甘えん坊になりやすいことを言ったもの。
(5) 足して二で割ると、平均児……兄弟や姉妹では、互いにできふでき、性格などが正反対になりやすいことがある。兄には神経質に手をかけすぎたり、反対に弟は放任したりすることなどによるが、そういうとき親はよくこう言う。「足して二で割れば、お互いに平均児なんですけどねエ」と。
(6) 年の近い姉は、男まさり……男の間でもまれて成長すると、女の子も男まさりになったりする。そのときでも、すぐ下に弟がいたりすると、さらに男まさりになったりする。いわゆる姉御(あねご)タイプになりやすい。
(7) 末っ子は甘えん坊……末っ子が甘えん坊になるのは、親側に、「この子が最後だ」という思いが強いからである。そのため、どうしてもあれこれ手をかけてしまう。また親側にも、子育ての余裕ができ、子どもをより広い包容力で包むことができる。そのため末っ子は甘えん坊になりやすい。つまり依存心がつきやすい。
(8) まん中の子は、人なつっこい……兄弟や姉妹が三人以上いると、まん中の子どもは、愛情不足から、人なつっこくなりやすい。しかしその反面、心を許さないという面もある。
(9) 総領の甚六……長男や長女は、それだけ期待もされ、手もかけられて育つため、おっとりとした性格になることを言ったもの。つまりそれだけできが悪くなることを言ったもの。
これらは冒頭に書いたように、あくまでも一般論である。子どもというのも、置かれた環境の中で、長い時間をかけて性格がつくられていく。そういう面はたしかに否定できない。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー6
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。