気負いは子育てを疲れさせる

 

「気負いは子育てを疲れさせる」 はやし浩司先生の育児・教育指導

 はやし浩司先生 「いい親子関係をつくらねばならない」「いい家庭をつくらねばならない」と、不幸にして不幸な家庭に育った人ほど、その気負いが強い。しかしその気負いが強ければ強いほど、親も疲れるが子どもも疲れる。そのため結局は、子育てで失敗しやすい……。


 子育ては本能ではなく、学習によってできるようになる。


たとえば一般論として、人工飼育された動物は、自分では子育てができない。「子育ての情報」、つまり「親像」が、脳にインプットされていないからである。人間とて例外ではない。「親に育てられた」という経験があってはじめて、自分も親になったとき子育てができる。こんな例がある。


一人の父親がこんな相談をしてきた。娘を抱いても、どの程度、どのように抱けばよいのか、それがわからない、と。その人は「抱きグセがつくのでは……」と心配していたが、彼は、彼の父親を戦争でなくし、母親の手だけで育てられていた。つまりその人は父親というものがどういうものなのか、それがわかっていなかった。しかし問題はこのことではない。


 だれしも、と言うより、愛情豊かな家庭で、何不自由なく育った人のほうが少ない。そんなわけで多かれ少なかれ、だれしも、何らかのキズをもっている。問題は、そういうキズがあることではなく、そのキズに気づかないまま、それに振りまわされることである。よく知られた例としては、子どもを虐待する親がいる。


このタイプの親というのは、その親自身も子どものころ、親に虐待されたという経験をもつことが多い。いや、かく言う私も団塊の世代で、貧困と混乱の中で幼児期を過ごしている。親たちも食べていくだけで精一杯。いつもどこかで家庭的な温もりに飢えていた。そのためか今でも、「家庭」への思いは人一倍強い。


が、悲しいことに、頭の中で想像するだけで、温かい家庭というのがどういうものか、本当のところはわかっていない。だから自分の息子たちを育てながらも、いつもどこかでとまどっていた。たとえば子どもたちに何かをしてやるたびに、よく心のどこかで、「しすぎたのではないか」と後悔したり、「してやった」と恩着せがましく思ったりするなど、どこかチグハグなところがあった。


 ただ人間のばあいは、たとえ不幸な家庭で育ったとしても、近くの人たちの子育てを見たり、あるいは本や映画の中で擬似体験をすることで、自分の中に親像をつくることができる。だから不幸な家庭に育ったからといって、必ずしも不幸になるというわけではない。そこで大切なことは、たとえあなたの過去が不幸なものであったとしても、それはそれとしてあなたの代で切り離し、つぎの世代にそれを伝えてはいけないということ。その努力だけは忘れてはならない。


はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー6
NO’121〜144
気負いは子育てを疲れさせる スキンシップは量より質
学歴信仰 すばらしいと言え、親の仕事
溺愛ママ スラスラ読んでも意味がない
まじめ7割、いいかげんさ3割 子どもの自我
自己中心ママ こわい極端主義
過関心は子どもをつぶす 寸劇指導法
進学は話題にしない 性格は化学反応
人格形成と勉強は別 子どもの性質
日本人の依存性 伸びる子ども、伸び悩む子ども
祖父母との同居 設計図タイプの親
子どもの欲求不満 成長を喜ぶ
子どもの非行 性は無

NO’1〜NO’24 NO’73〜NO’96 NO’145〜NO’168
NO’25〜NO’48 NO’97〜NO’120 NO’169〜NO’192
NO’49〜NO’72 NO’121〜NO’144 NO’193〜NO’216
NO’217〜NO’240 NO’241〜NO’264 NO’265〜NO’282
NO’283〜NO’292


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

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最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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