「小食で困ったら、冷蔵庫をカラに」 はやし浩司先生の育児・教育指導
体重15キロの子どもが、缶ジュースを1本飲むということは、体重60キロのおとなが、4本飲む量に等しい。
いくらおとなでも、缶ジュースを4本は飲めない。
飲めば飲んだで、腹の中がガボガボになってしまう。アイスやソフトクリームもそうだ。
子どもの顔よりも大きなソフトクリームを一個子どもに食べさせておきながら、「うちの子は小食で困っています」は、ない。
突発的にキーキー声をはりあげて、興奮状態になる子どもは少なくない。
このタイプの子どもでまず疑ってみるべきは、低血糖。
一度に甘い食品(精製された白砂糖の多い食品)を大量に与えると、その血糖値をさげようとインスリンが大量に分泌される。
が、血糖値がさがっても、さらに血中に残ったインスリンが、必要以上に血糖値をさげてしまう。
つまりこれが甘い食品を大量にとることによる低血糖のメカニズムだが、一度こういう状態になると、脳の抑制命令が変調をきたす。
そしてここに書いたように、突発的に興奮状態になって大声をあげたり、暴れたりする。
このタイプの子どもは、興奮してくるとなめらかな動きがなくなり、カミソリでものを切るように、スパスパした動きになることが知られている。
アメリカで「過剰行動児」として、30年ほど前に話題になったことがある。
日本でもこの分野の研究者は多い(岩手大学名誉教授の大澤氏ほか)。
そこでもしあなたの子どもにそういう症状が見られたら、一度砂糖断ちをしてみるとよい。
効果がなくて、ダメもと。一周間も続けると、子どもによってはウソのように静かに落ち着く。
話がそれたが、子どもの小食で悩んでいる親は多い。
「食が細い」「好き嫌いがはげしい」「食事がのろい」など。
幼稚園児についていうなら、全体の約50%が、この問題で悩んでいる。
で、もしそうなら、一度冷蔵庫をカラにしてみる。
お菓子やスナック菓子類は、思いきって捨てる。
「もったいない」という思いが、つぎからのムダ買いを止める力になる。
そして子どもが食事の間に口にできるものを一掃する。
子どもの小食で悩んでいる親というのは、たいてい無意識のうちにも、間食を黙認しているケースが多い。もしそうなら、間食はいっさい、やめる。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。