ワールドカップに思う

 

適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ 

子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。

ワールドカップに思う  はやし先生の子育て応援

 はやし浩司先生ワールドカップは、いわば世界的な祭(まつり)。その祭には、「熱狂」はつきものだが、しかしその熱狂ぶりは、ふつうの祭とは、かなり違う。つまり「熱狂」そのものが、演出されたものであるということ。そのことは、選手をかいま見ただけで、涙を流して喜ぶサポーターたちの姿を見ればわかる。彼らはアイドルという虚像に涙を流しているにすぎない。


 たとえば今、窓の外に一本の栗の木がある。秋になると色があせ、一枚ずつ、葉を落とす。
そのときその葉が落ちることには、だれも関心を払わない。が、この段階で、一枚一枚の葉にそれぞれの国名をつけ、最後まで残った「葉」が勝ちということにしたとする。つまりこの段階でゲーム性が生まれる。

が、これではまだ「熱狂」は生まれない。そこでこうする。最後まで勝ち残った葉(国)には、栄誉を与えるとする。そしてマスメディアを使って、世界中に報道する。この段階で、その道の解説者たちが、もっともらしいコメントを語れば、ゲームはさらにおもしろくなる。「A国の葉は、根元が太いですね。ただ色が少しあせているので、風に弱いでしょう。しかしB国の葉は、面積がやや小さい。風には有利に働くでしょう」とか。

 が、ここでひとつ、重要な要素を忘れてはいけない。ゲームである以上、人間が介在しなければならない。そこで「選手」の登場ということになる。このゲームでは、名前を「栗の葉落とし」とするが、この栗の葉ゲームでは、たとえば栗の木の下から、息を吹きかける選手を考えたらどうか。各国から肺活量の大きい選手にきてもらい、下から息を吹きかける。そして相手の国の葉を、その息で落とす……。

 一枚ずつ葉が落ちるごとに、世界中がまさに一喜一憂する。自分の応援する国の葉が先に落ちれば、ため息と落胆の嘆き。相手の応援する国の葉が先に落ちれば、笑いと歓喜の叫び。こうして「熱狂」は少しずつ、増幅され、やがて最終局面を迎える。最後の二枚だけ、葉が残ったとする。一枚は「X国」と書かれた葉。もう一枚は「Y国」と書かれた葉。下から息を吹きかける選手は、ますます真剣になる。一息吹きかけるごとに、そして葉がゆれるごとに、轟音のようなエールとブー音が入りまざる。

 が、問題は、なぜ実際には、ワールドカップというゲームには世界中が熱狂し、栗の葉ゲームには、世界中が熱狂しないかということ。この違いはどこからくるのか。つまりその「違い」をつくるのが、演出ということになる。ワールドカップは、そういう意味では、巧みな演出によってつくられたゲームということになる。が、問題はこのことではない。

 この時点で、「私」自身が、その演出によって、踊らされるということ。いつの間にか、自分自身もその熱狂の「輪」にハマってしまい、自分が自分でなくなってしまう。ゲームだからよいようなものの、それがもし別のものであったら……。

考えるだけでも、どこかソラ恐ろしい感じがする。感じがするが、ああああ、今日もそのワールドカップが気になってしかたない。六月一四日。今日で予選リーグが終了する。日本、よくやっている!

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情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

先生の素晴らしい教育・子育て論を見てみて下さい。

当サイトでも掲載させていただいている記事が盛りだくさんです。
最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

最前線の子育て論byはやし浩司 (ヤフーブログ) 最前線の子育て論(ヤフーブログ版)です。
教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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