適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
アメリカ論 はやし浩司先生の教育アドバイス
よく私の「家族主義」について、つぎのように攻撃してくる人がいる。
「林君は、家族主義を口にするが、アメリカのほうが離婚率が高いではないか」「アメリカでは、夫婦でも裁判ザタになっているケースが、日本とは比較にならないほど、多いではないか」と。
これについて反論。
離婚率が高いから、家族が破壊されているとはかぎらない。
低いから家族がしっかりしているということにもならない。
たまたま日本の離婚率が低いのは、それだけ女性ががまんしているからにほかならない。
社会的、経済的地位も、まだ低い。男尊女卑思想もまだ残っている。
たとえばオーストラリアあたりで、夫が妻に、「おい、お茶!」などと言おうものなら、それだけで即、離婚。
実際にはそういう会話をする夫はいない。
ウソだと思ったら、近くにいるオーストラリア人に聞いてみることだ。
つぎに裁判だが、たしかに多い。
しかしそれは日本とアメリカの制度の違いによる。
アメリカには、それこそ地区ごとに、「コートハウス」と呼ばれる仲裁裁判所がある。
人口数万の小さな町にさえ、ある。そんなわけで、近隣で何かもめごとがあると、彼らはすぐ「では、判事に判断してもらおうではないか」と、裁判所へでかけていく。
こういう気安さ、気軽さがベースになっているから、夫婦であっても、裁判所へ出向く率は日本より、はるかに高い。
さらにアメリカから伝えられる凶悪事件を例にあげて、アメリカ社会は崩壊していると主張している人もいる。
しかしアメリカと言っても広い。あのテキサス州だけでも、日本の2倍の広さがある。
カルフォニア州だけでも、ほぼ日本の広さがある。
一方、アメリカ人の目から見ると、日本も東南アジアも区別できない。区別されない。
インドネシアで暴動が起きると、アメリカ人は、日本もそれに巻き込まれていると思う。
同じようにカルフォニア州の一都市で何か事件が起きたとしても、決して、アメリカ全土で起きているわけではない。先日もアメリカへ行ったら、知人のF氏(アメリカ人)はこう言った。
「日本人はハリウッドをアメリカだと思い込んでいるのでは」と。
そして「ハリウッド映画だけを見て、それがアメリカと思ってほしくない」とも。
たしかにアメリカも多くの問題をかかえている。
それは事実だが、しかしこれだけは忘れてはいけない。
アメリカには「アメリカ人」と呼ばれるアメリカ人はいないということ。それは東京には「東京人」と呼ばれる東京人はいないのと同じ。
先のテキサス州では、人口の40%がヒスパニックが占めている。
もちろん中国系、日系などのアジア人も多い。白人ばかりがアメリカ人ではないことは、常識だ。
そういう他民族が集合して、「アメリカ人」というアメリカ人をつくっている。
単一民族しか知らない日本人とでは、そもそも「国民」意識そのものがちがう。
言いかえると、日本人対アメリカ人というように、そもそも対等に考えることすら正しくない。
冒頭の問題は、そういう前提で考えなければならない。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。