適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
親孝行否定論者? はやし浩司先生の教育アドバイス
私はよく親孝行否定論者と誤解される。
ときどきEメールでも、そう書いてくる人がいる。しかし事実は逆で、私は24歳のときから、収入の約50〜30%を、岐阜の実家に仕送りしてきた。45歳のときまでそれを続けた。
記憶にあるかぎりでは、少なくとも27歳のときから、実家での冠婚葬祭、法事の費用、改築の費用なども、すべて負担してきた。
田舎のことで、そういう行事だけはことさら派手にする。
法事にしても、たいてい料亭を借りきってする。私には決して楽な額ではなかった。そのつどいつも、貯金通帳はカラになった。
私がなぜそうしたかということだが、だれかが私に命令したというわけではない。
私は「子が親のめんどうをみるのは当たり前」「子が家の心配をするのは当たり前」という、当時の世間的な常識(?)を心のどこかで感じたからこそ、それをしてきた。
しかしそれはものすごい重圧感だった。
女房はただの一度も不平や不満を漏らさなかったが、経済的負担感も、相当なものだった。
私はそういう重圧感なり負担感を知っているからこそ、自分の息子たちには、そういう思いをさせたくない。
だから私は自分の息子たちに、あえて言う。
「親孝行? ……そんなバカなことは考えなくていい。家の心配? ……そんなバカなことは考えなくていい。お前たちはお前たちで、自分の人生を思いっきり、前向きに生きろ。たった一度しかない人生だから、思う存分生きろ」と。
子どもが親や家のために犠牲になるのは、決して美徳ではない。
もしそれが美徳なら、子どもは子どもで自分の人生を犠牲にすることになり、それがまた順送りに繰り返され、結局はどの世代も、自分の人生をつかめなくなってしまう。
いや、あなたはひょっとしたら、親や家のために犠牲になっているかもしれない。
しかしあなたはそれを、あなたの子どもに求めてはいけない。強要してはいけない。
親子といえども、人間関係が基本。
その人間関係の中から、自然に互いの尊敬心が生まれ、その上で、子どもが親の心配をしたり、家のめんどうをみるというのであれば、それはまた別の問題。
もっといえば、あくまでも子どもの問題。子どもの勝手。
親に孝行しないからとか、家のめんどうをみないからといって、その子どもを責めてはいけない。
それぞれの親子や家庭には、あなたがいくら知恵をふりしぼっても、理解できない複雑な事情が潜んでいる。
たとえばE氏(58歳)。E氏はこのところ父の世話を疎遠にしているが、それについて親類の叔父や叔母たちに、電話で「子が親のめんどうをみるのは当たり前だろ」と、説教されている。
E氏はこう言う。
「私は父の子ではないのです。祖父と母の間に生まれた、不倫の子なんです。私の家庭にはそういう複雑ないきさつがあるのです。しかしそういう話を、親類の人に話せますか。父もまだ生きていますから」と。
安易な親孝行論は、その人を苦しめることもある。この結論は、今でも一歩も譲る気はない。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。