適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
被害妄想(心配過剰) はやし浩司先生の教育アドバイス
こんな話を聞いたら、あなたはどう思うだろうか。
Aさん(32歳女性)が、子ども(4歳)と道路を歩いていたときのこと。
うしろからきた自転車に、その子どもがはねられてしまった。
子どもはひどく頭を打ち、救急車がくるまで意識がなかった。
幸いけがは少なくてすんだが、やがて深刻な後遺症があらわれた。
子どもから集中力がなくなり、こまかい作業ができなくなってしまった。
事故のとき、脳のある部分が酸欠状態になり、それで脳にダメージを与えたらしい。
で、その事故から5、6年になるが、その状態はほとんどかわっていない」と。
こういう話を耳にすると、母親たちの反応はいろいろに分かれる。
(1)他人の話は他人の話として、自分の子どもとは切り離すことができるタイプ。
(2)「自分の子どもでなくてよかった」と思い、「自分の子どもだったら、どうしよう」と、あれこれ考えるタイプ。
ふつうは(「ふつう」はという言い方は、適切でないかもしれないが)、(1)のように考える。
しかし心配性の人は、(2)のように考える。考えながら、その心配を、かぎりなく広げていく。
「歩道といっても安全ではない」「うちの子もフラフラと歩くタイプだから心配だ」「道路を歩くときは、うしろも見なくてはいけない」など。
もしあなたがここでいう(2)のタイプなら、子育て全体が、心配過剰になっていないかを反省する。
こうした心配過剰は、えてして妄想性をもちやすく、それが子育てそのものをゆがめることが多い。
過保護もそのひとつだが、過干渉、過関心へと進むこともある。
ある母親は、子ども(小四女児)が遠足に行った日、日焼け止めクリームを渡すのを忘れた。
そこで心配になり、そのクリームをわざわざ遠足先まで届けたという。
「紫外線に多くあたると、おとなになってから皮膚ガンになるから」と。
また別の母親は、息子(小6)が修学旅行に行っている間、心配で一睡もできなかったという。
「どうして?」と私が聞くと、「あの子が皆にいじめられているのではないかと心配でなりませんでした」と。
もっともこうした妄想性が自分の範囲でとどまっているなら、まだよい。
しかしその妄想性が他人に向けられると、大きなトラブルの原因となる。
ある母親は、自分の息子(中1)が不登校児になったのは、同級生のB男のせいだと思い込んでいた。
そこで毎晩のようにB男の母親に電話をしていた。いや、電話といっても、ふつうの電話ではない。
夜中の2時とか3時。しかもその電話が、ときには1時間とか2時間も続いたという。
こうした妄想性は、いわばクセのようなもの。一度クセになると、いつも同じようなパターンで考えるようになる。
どこかでその妄想性を感じたら、できるだけ軽い段階でそれに気づき、そこでブレーキをかけるようにする。
たとえば冒頭の話で、あなたが(2)のように考える傾向があれば、「そういうふうに考えるのはふつうでない」とブレーキをかける
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。