適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
子どもの表情 はやし浩司先生の教育アドバイス
昔から、『子どもの表情は親がつくる』という。事実そのとおりで、表情豊かな親の子どもは、やはり表情が豊かだ。
うれしいときには、うれしそうな顔をする。悲しいときには悲しそうな顔をする。
(ただし親が無表情だからといって、子どもも無表情になるとはかぎらない。)しかしこの「表情」には、いろいろな問題が隠されている。
その一。今、表情のない子どもがふえている。
「幼稚園児でも表情のとぼしい子どもは、全体の二割前後はいる」と、大阪市にあるI幼稚園のS氏が話してくれた。
程度の問題もあり、一概に何割とは言えないが、多いのは事実。
私の実感でも二割という数字は、ほぼ的確ではないかと思っている。
ほかの子どもたちがドッと笑うようなときでも、表情を変えない。
うれしいときも悲しいときも、無表情のまま行動する、など。
(最近では、サイレントベービー論を否定する説が優勢になってきた。生まれつきというよりは、親の拒否的育児姿勢によってそうなると考えるのが常識的になってきた。2009年7月。)
原因のひとつに、乳幼児期からのテレビ漬けの生活が考えられる。
そのことはテレビをじっと見入っている幼児を観察すればわかる。
おもしろがっているはずだというときでも、またこわがっているはずだというときでも、ほとんど表情を変えない。
保育園や幼稚園へ入ってからもそうで、先生が何かおもしろい話をしても、ほとんど反応を示さない。あたかもテレビでも見ているかのような感じで先生の方をじっと見ている。
このタイプの子どもは、ほかに、吐き出す息が弱く、母音だけで言葉を話すなどの特徴もある。
「私は林です」を、「ああいあ、ああいえう」というような話し方をする。
こうした症状が見られたら、私は親に、「小さいときからテレビばかり見ていましたね」と言うことがある。
親は親で、「どうしてそんなことがわかるのですか?」と驚くが、タネを明かせば、何でもない。が、この問題はそれほど深刻に考える必要はない。
やがて園や学校生活になれてくると、表情もそれなりに豊かになってくる。
その二。子どものばあい、とくに警戒しなければならないのは、心(情意)と表情の遊離である。
悲しいときにニコニコと笑みを浮かべる、あるいは怒っているはずなのに、無表情のままである、など。
心(情緒)に何か問題のある子どもは、この遊離現象が現れることが多い。
たとえばかん黙児や自閉症児と呼ばれる子どもは、柔和な表情を浮かべたまま、心の中ではまったく別のことを考えていたりする。そんなわけで逆に、この遊離が現れたら、かなり深刻な問題として、子どもの心を考える。
とくに教育の世界では、心と表情の一致する子どもを、「すなおな子ども」という。
いやだったら「いや」と言う。したかったら、「したい」と言う。
外から見ても、心のつかみやすい子どもをすなおな子どもという。表情は、それを見分ける大切な手段ということになる。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。