適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
わだかまり論 はやし浩司先生の教育アドバイス
ほとんどの人は、自分の意思で考え、決断し、そして行動していると思っている。
しかし実際には、人は意識として活動する脳の表層部分の、その約20万倍※もの潜在意識によって「動かされている」。こんなことがあった。
J君(小3)と父親は、「とにかく仲が悪い」という。母親はこう話してくれた。
「日曜日にいっしょに釣りに行ったとしても、でかけたと思ったら、その行く途中で親子げんかが始まってしまうのです。風呂にもときどきいっしょに入るのですが、しばらくすると、まず息子がワーツと泣き声をあげて風呂から出てくる。そのあと夫の『バカヤロー』という声が聞こえてくるのです」と。
そこでJ君を私のところへ呼んで話を聞くと、J君はこう言った。
「パパはぼくが何も悪いことをしていないのに、すぐ怒る」と。
そこで別の日、今度は父親に来てもらい話を聞くと、父親は父親でこう言った。
「息子の生意気な態度が許せない」と。父親の話では、J君が人をバカにしたような目つきで、父親を見るというのだ。それを父親は「許せない」と。
そこであれこれ話を聞いても、原因がよくわからなかった。が、それから一時間ほど雑談していると、J君の父親はこんなことを言い出した。
「そう言えば、私は中学生のとき、いじめにあっていた。そのいじめのグループの中心にいた男の目つきが、あの目つきだった」と。
J君の父親は、J君が流し目で父親を見たとき、(それはJ君のクセでもあったのだが)、J君の父親は、無意識のうちにも自分をいじめた男のめつきを、J君の目つきの中に感じていた。
そしてそれがこれまた無意識のうちに、父親を激怒させていた。
こういうのを日本では、昔から「わだかまり」という。
「心のしこり」と言う人もいる。
わだかまりにせよ、しこりにせよ、たいていは無意識の領域に潜み、人をその裏からあやつる。
子育てもまさにそうで、私たちは自分で考え、決断し、そして子育てをしていると思い込んでいるが、結局は自分が受けた子育てを繰り返しているにすぎない。
問題は繰り返すことではなく、その中でも、ここに書いたようなわだかまりが、何らかの形で、子育てに悪い影響を与えることである。が、これも本当の問題ではない。
だれだって、無数のわだかまりをかかえている。わだかまりのない人など、いない。
そこで本当の問題は、そういうわだかまりがあることに気づかず、そのわだかまりに振りまわされるまま、同じ失敗を繰り返すことである。
そこであなたの子育て。
もしあなたが自分の子育てで、いつも同じパターンで、同じように失敗するというのであれば、一度自分の心の中の「わだかまり」を探ってみるとよい。何かあるはずである。
この問題は、まずそのわだかまりに気がつくこと。
あとは少し時間がかかるが、それで問題は解決する。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。