適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
心を開く はやし浩司先生の教育アドバイス
何でも言いたいことを言い、したいことをする。
悲しいときは悲しいと言う、うれしいときはうれしいと言う。泣きたいときは、思いっきり泣くことができる。自分の心をそのままぶつけることができる。そういう状態を、「心が開いている状態」という。
昔、ある文士たちが集まる集会で、一人の男性(七〇歳)がいきなり私にこう聞いた。
「林君、君のワイフは、君の前で『おなら』を出すかね?」と。
驚いて私が、「うちの女房はそういうことはしないです……」とあわてて答えると、そばにいた人たちまで一斉に、「そりゃあ、かわいそうだ。君の奥さんはかわいそうだ」と言った。
子どもでも、親に向かって、「クソじじい」とか、「お前はバカだ」と言う子どもがいる。
子どもが悪い言葉を使うのを容認せよというわけではないが、しかしそういう言葉が使えないほどまでに、子どもを追いつめてはいけない。
一応はたしなめながらも、一方で、「うちの子どもは私に心を開いているのだ」と、それを許す余裕が必要である。
子どもの側からみて、「自分はどんなことをしても、またどんなことを言っても許されるのだ」という絶対的な安心感が、子どもの心を豊かにする。
そこで大切なことは、心というのは、相手に対して「開く心」と、もう一方で、それを受け止める「開いた心」がないと、かよいあわないということ。
子どもが心を開いたら、同じように親のほうも心を開く。
それはちょうどまさに「開いた心の窓」のようなものだ。どちらか一方が、心の窓を閉じていたのでは、心を通いあわせることはできない。R氏(四五歳)はこう言う。
「私の母(六五歳)は、今でも私にウソを言います。親のメンツにこだわって、あれこれ世間体をとりつくろいます。私はいつも本音でぶつかろうとするのですが、いつもその本音が母の心のカベにぶつかって、そこではね返されてしまいます。私もさみしいですが、母もかわいそうな人です」と。
そこで問題なのは、あなたの子どもはあなたに対して、心を開いているかということ。
そして同じように、あなたはあなたの子どものそういう心を、心を開いて受け止めているかということ。
もしあなたの子どもがあなたの前で、よい子ぶったり、あるいは心を隠したり、ウソをついたり、さらには仮面をかぶっているようなら、子どもを責めるのではなく、あなた自身のことを反省する。
相手の心を開こうと考えるなら、まずあなた自身が心を開いて、相手の心をそのまま受け入れなければならない。またそれでこそ、親子であり、家族ということになる。
さてその文士の集まりから帰った夜、私は恐る恐る女房にこう言った。
「おまえはあまりぼくの前でおならを出さないけど、出していいよ」と。が、数日後、女房はそれに答えてこう言った。
「それは心を開いているとかいないとかいう問題ではなく、たしなみの問題だと思うわ」と。まあ、世の中にはいろいろな考え方がある。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。