適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
親子のリズムを取り戻すために(2) はやし浩司先生の育児アドバイス
尾崎豊は「卒業」をとおして、おとなたちの権威を否定した。
「先生、あんたもか弱き羊なのか」と彼は歌った。
尾崎のこの歌は、まさにその世代の「俺たちの怒り」を代弁したものだった。
そこで尾崎は、「行儀よく、まじめなんてできやしなかった」と歌い、つづけて「夜の校舎、窓ガラス壊して回った」と歌う。
問題はここである。尾崎は権威を破壊した。それはわかる。
しかしそれにかわる新しい価値観をつくることができなかった。
そしてそれがそのまま、今の若い父親や母親の混乱の原因となっていった。
最近、よく家庭における教育力の低下を訴える論調をみかける。
しかし実際には、いろいろな統計結果をみても、家庭における教育力は低下などしていない。
私の世代とくらべるのもヤボなことだが、私たちの時代には、親子の触れあいなど、ほとんどなかった。
親も自分たちが食べていくだけで精一杯。
家族旅行にしても、私のばあい、小学6年生までにたったの一度しかない。
しかし今は違う。日曜日ごとにドライブをする。各地の行楽地は親子連れでいっぱい……!
教育力が低下したのではなく、親たち自身が、古い価値観を否定し、破壊したものの、それにかわる新しい価値観をつくれないでいる。
そしてそれが原因で、家庭教育が混乱している。
教育力が低下したのは、あくまでもその結果でしかない。
昔は、「親に向かって何だ!」と、親が一喝すれば、子どもはそれで黙った。
しかし今は、違う。親自身がそうであってはいけないと思っている。その迷いがそのまま、混乱となった。
で、ここで二つの考え方が生まれる。
一つは旧来型の「親の権威を取り戻そう」という考え方。
私はこれを復古主義と呼んでいる。
もう一つは、「そうであってはいけない。新しい考え方をつくろう」という考え方。
私は当然のことながら、後者の考え方を支持する。またそうでなくてはいけないと考える。
そこでどうするか? 新しい価値観をつくるためにどうするか? もう答はおわかりかと思う。
基本的には、子どもは生まれながらにして、一人の人間として認める。
そして時には、子どもの前やうしろを歩くことはあっても、しかしそれ以上に、子どもの横を歩く。
子どもに向かって、「〜〜しなさい」と叫んだり、子どもに向かって、「おいチイネ、おいチイネ」と甘くささやくのではなく、「あなたはどう思うの」「あなたは私に何をしてほしいの」と、子どもの心を確かめながら行動する。
子どもと一緒に歩くときも、務めて子どもの横を歩く。
できれば子どものうしろを歩く。こうした謙虚な気持ちが、子どもの心を開く。親子の断絶を防ぐ。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。