適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
親は絶対か? はやし浩司先生の育児アドバイス
あなたが「親は絶対」と思うのは、あなたの勝手だが、それをあなたの子どもに押しつけてはいけない。
えてして人間は、自分の潜在的な願望を、ちょうどカガミのように、その反対側に自分の姿を焼きつけることがある。「親は絶対」と思いながら、その一方で、「子どもにも自分のことをそう思ってほしい」という願望を焼きつける。
このタイプの人は、もともと権威主義的なものの考え方をする。
「親が絶対」という考え方そのものが、権威主義的であると考えてよい。
親を必要以上に美化する一方、その親を批判する人を許さない。
自分の子どもでも、それを許さない。子どもが何かを反発しようものなら、「親に向って、何だ!」となる。
しかし本当に、親は絶対か? 実のところ、私もその「親」になってみて気づいたが、親といっても、中身はボロボロ。他人どころか、自分の子どもにさえ、尊敬されるべき人間とは思っていない。
(決して、かっこうつけて言っているのではない。本心でそう思っている。)
だからいつか(今でも)、自分の息子たちが私を美化しようものなら、私はこう言うだろう。
「バカなことを考えるな。私は私だ。もっと中身を見てくれ」と。
いわんや私を権威化し、息子たちに「父の言うことは絶対正しい」などと言われたら、私が困る。
私はいつもこうしてものを書きながらも、どこか流動的な自分を知る。
明日、自分の思想が変わることはないが、10年後にはわからない。変わるかもしれない。
事実、10年前に書いた自分の文を読んでみたとき、「どうしてこんなことを考えたのだろう」と思うときがよくある。私はそういう自分をよく知っているから、今の私が絶対だとは思っていない。
繰り返すが、あなたが「親は絶対」と思うのは、あなたの勝手だが、それをあなたの子どもに押しつけてはいけない。
えてして人間は、自分の考えに溺れるあまり、自分が親であることをよいことに、子どもを苦しめることがある。「私は親だ」という論理をふりかざし、つまりそれを逆手にとって子どもを苦しめている親はいくらでもいる。
さらにタチの悪いことに、親が権威主義的であればあるほど、親自身は自分の子どもの心を見失う。
この私ですら権威主義的なものの考え方をする人と出会うと、「説得してやろう」などという考えは吹っ飛んでしまう。絶望感すら覚える。
互いの間に、あまりにも大きなミゾを感ずる。
親子の関係なら、なおさらである。親が権威主義的であればあるほど、子どもは親の前では仮面をかぶる。
そしてその仮面をかぶった分だけ、心が離れる。
つまり親が「私の子は、親思いのいい子だ」と思っているほど、子どもはそうは思っていない。
現に今、「父親を尊敬していない」と考えている中高校生は五五%もいる。
「父親のようになりたくない」と思っている中高校生は七九%もいる(『青少年白書』平成一〇年)。あなたはこの事実をどう考えるか。
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。