肩書き社会

 

適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ 

子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。

肩書き社会  はやし浩司先生の育児応援

 はやし浩司先生この日本では、肩書きで、ものが動く。人の価値、さらにはその中身まで、肩書きで判断す


る。これはいわば世界の常識で、長くつづいた身分制度という封建意識が、その底流にある。
が、それだけでは終わらない。

 長い間、その肩書き社会にどっぷりとつかっていると、自分の姿を見失う。ある役人(官僚)は、こう言った。「私ももうすぐ定年でね。定年退職をしたら、長野のイナカへ帰って、村長でもやろうかな、ははは」と。「村長でも」と、「でも」と言うところが恐ろしい。

 一般論として、肩書き社会を生きる人は、それだけ上下意識が強く、上下意識が強いということは、それだけ権威主義的なものの考え方をするということ。このタイプの人は、独特の考え方をするから、それがわかる。

 まず無意識のうちにも、人の上下を判断する。応対のし方が、相手によって変わる。自分より目上の人には、ペコペコする反面、自分の支配下にある、目下の人には、尊大ぶったり、いばったりする。電話のかけ方を見れば、それがわかる。「ハイハイ、かしこまりました。仰せのとおりにいたします」と言ったあと、私のような肩書きのないものに対しては、「君イ〜ネ〜、そうは言ってもネ〜」と。

 家庭でも、ものの考え方が権威主義的だから、「親に向かって何だ!」というような言い方が多くなる。「親が上」「夫が上」と。そういう上下関係の中に自分を置かないと、落ち着かない。が、その分だけ、親として、夫として、よい家庭づくりに失敗しやすい。

 が、さらに悲劇はつづく。自分自身の価値すらも、その肩書きで決めるから、その肩書きから、自分を解き放つことができない。定年退職をしたあとも、その肩書きを引きずって生きる人は少なくない。私のいとこの義父がそうだった。退職したときは、国の出先機関の「長」まで勤めた人だが、死ぬまで、本当に死ぬまで、その肩書きにこだわっていた。私が「幼稚園で働いています」と言ったときのこと。その人は私にこう言った。「どうせ、学生運動か何かをしていて、ロクな仕事につけなかったんだろう」と。幼稚園の教師の仕事は、「ロクな仕事ではない」と。

 肩書きを引きずって生きるのは、その人の勝手。しかしその分だけ、結局は自分でさみしい思いをするだけ。つい先日、ここに書いたいとこの義父が八〇歳の年齢でなくなった。が、葬式に出た母はこう言った。「あんなさみしい葬式はなかった」と。実際、この私も、「ロクな仕事」と言われてから、その義父の家には、一度も行かなかった。会いたいという気すら、まったく起きなかった。「死んだ」と聞いたときも、「ああ、そう」ですんでしまった。心の通わない人の死というのは、そういうものかもしれない。権威主義的なものの考え方をする人は、自ら人の心を閉ざす。



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NO’73〜NO’96 NO’193〜NO’216
NO’97〜NO’120 NO’217〜NO’240


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

先生の素晴らしい教育・子育て論を見てみて下さい。

当サイトでも掲載させていただいている記事が盛りだくさんです。
最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

最前線の子育て論byはやし浩司 (ヤフーブログ) 最前線の子育て論(ヤフーブログ版)です。
教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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