子どもの人権

 

適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ 

子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。

子どもの人権  はやし浩司先生の育児応援

 はやし浩司先生私は幼児教育をするようになって、三二年になる。三二年もしていると、いつも幼児の視点 で、この世界を見る。そういう視点から見ると、あのNHKの『お母さんといっしょ』など、恥ずかしくて見ていられない。


おとなが、動物のぬいぐるみを着て、「♪おなかをゴロゴロ、ポンポンポン……」などと言って、子どもを踊らせている。それを見たりすると、「子どもをバカにするな!」と、思わず叫びそうになる。子どもの意思や気持ちなど、まるで無視。動物の飼育でも、あそこまでしない。こんなことがあった。

 その日はたまたまKさん(年中女児)の、母親が参観にきていた。そのためか、Kさんはいつもよりはりきって、「ハーイ」と元気な声で手をあげて、私の質問に答えた。そこで私は少し大げさにKさんをほめた。ほめて、みなに、手をたたかせた。するとKさんが、スーッと細い涙を流した。私はてっきりうれし泣きだろうと思ったが、それにしても大げさである。

で、授業が終わってからKさんに、「どうして泣いたのかな?」と聞くと、Kさんはこう言った。「私がほめられたから、お母さんが喜んでいると思った。お母さんが喜んでいると思ったら、涙が出てきてしまった」と。Kさんは、自分のために涙を流したのではなく、お母さんの気持ちになって涙を流していたのだ! この事件以来、私は幼児を見る目を変えた。

 幼児はたしかに未熟で未経験だ。しかしそれをのぞけば、私たちおとなとどこも違わない。嫉妬(しっと)もするし、自尊心もある。日本人の子育てで、一番問題なのは、子どもを子どもの世界に閉じ込め、子ども扱いすることで、その人権を無視すること。こんなこともあった。

 ある女性(六〇歳くらい)が、小学四年生くらいの女の子(孫)に、電話をかけてこう言った。「おばあちゃんのところへ、遊びに来てよ。お小遣いをあげるから。ほしいものを買ってあげるから」と。

 一見、ほほえましい光景に見えるかもしれないが、その女性のしていることは、エサで、孫の気持ちを釣っていることに等しい。こういうことが平気でできるところに、またそういうことをするのに、何の疑問ももたないところに、日本型の子育ての問題点が隠されている。

 さてあなたもそういう視点で、あの『お母さんといっしょ』を見てほしい。うむを言わせず、一方的に子どもを踊らせている。子どもに「踊ろうか」と声をかけているふうでもないし、ほめているふうでもない。ただ一方的に、まねをさせているだけ。少なくとも私はこの三二年間、幼児をあのように指導したことは一度もない。幼児にも、人権というものがある。



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子どもの人権 キレる子どもの原因?
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NO’25〜NO’48 NO’145〜NO’168 NO’265〜NO’288
NO’49〜NO’72 NO’169〜NO’192 NO’289〜NO’300
NO’73〜NO’96 NO’193〜NO’216
NO’97〜NO’120 NO’217〜NO’240


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

先生の素晴らしい教育・子育て論を見てみて下さい。

当サイトでも掲載させていただいている記事が盛りだくさんです。
最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

最前線の子育て論byはやし浩司 (ヤフーブログ) 最前線の子育て論(ヤフーブログ版)です。
教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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