別れぎわの美学

 

適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ 

子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。

別れぎわの美学について はやし浩司先生の育児教室

 はやし浩司先生その月の最後のレッスンのとき。
しかもその日の授業が終わったとき、生徒の一人が、私に

メモを渡した。

見ると、「今日で、BW(私の教室)をやめます」と。母親の字だった。
私はそのメモを読んで、体が震えた。「やめる」は、この世界では、クビ切りと同じ。そういうクビ切りを、たった一枚のメモですますとは!

 ……と言っても、そういうことはこの世界では、日常茶飯事。いちいち怒っていたのでは、仕事はできない。「元気でね、さようなら」と言い終わるときには、もうその生徒のことは忘れることにしている。が、それは同時に、私にとっても、決別のときでもある。

そういうやめ方をする人の子どもは、二度と教えない。それは私の意地というよりも、この世界に生きる人間のプライドのようなものだ。地位や肩書きのない人間は、この日本では軽く見られる。その軽く見られた分だけ、私は私の生きざまをつらぬく。

 が、当の親には、その意識がない。数週間もすると、またメールを送ってきて、「来週から、またお世話になります」などと言ってきたりする。
あるいは図々しくも(?)、今度は兄のことで相談してきたりする。私はそういうとき、はっきりと「断わります」と言う。が、断われば断わったで、そういう親ほど、デパートで販売拒否にでもあったかのように怒り出す。もともと私をその程度の人間にしか見ていないからだ。

 先日もこんなことがあった。私の書いた原稿を、私に無断で、あちこちに転送した女性がいた。
しかも私の原稿をズタズタにしたうえ、ほとんど一行ごとに、コメントを書き添えて、だ。

それには「美人はとくね」と、私を揶揄(やゆ)したようなコメントまであった。
最終的には、その原稿は私のところへ回送されてきたが、そのときほど体が怒りで震えたことはない。

私はしがないもの書きだが、女房ですら、そこまではさせない。(女房だって、しない。)以後、その女性とは縁を切ったが、この女性にも罪(?)の意識はなかった。何度かメールで、「どうして返事をくれないのですか」と言ってきた。が、返事など書けるものではない。平気で私信を、それも許可なく転送する人に、返事など書けない。

 ……と、まあ、他人の批判ばかりしているが、私も他人に対して、同じようなことをするときがある。
もともと性格がゆがんでいるから、キズつけられるよりも、キズつけることのほうが多いかもしれない。偉そうなことは言えない。しかしこれだけは言える。

 人と出会うのは、簡単なことだ。しかし別れるときは、そうでない。言いかえると、人のつきあいは、別れぎわの美学で決まる。つまりいかに美しく、わだかまりなく別れるかで、その人の価値が決まる。

「価値」というと少しおおげさに聞こえるかもしれないが、人間の価値は、人との「かかわり」の中で決まる。その「かかわり」は、別れるとき清算される。
別れぎわが汚いということは、それまでの「かかわり」を否定することになる。決してメモ一枚で、相手と別れてはいけない。

キレる子ども 親に甘えない子ども
素直な子ども論 よい親子でいるために
育児疲れ 顔の見えない親たち
子育て、はじめの一歩 子どものトラブル解決法(1)
私のストレス発散法 子どものトラブル解決法(2)
スキンシップ 世間体論
真昼の怪奇 時間論
意識の違い 日本の仏教
いこいと、やすらぎと、そして、いやし 妻の呼び名
あなたの家庭診断(試作) 親の支配意識
まじめな子ども 偏見と誤解
別れぎわの美学 同性愛
NO’1〜NO’24 NO’121〜NO’144 NO’241〜NO’264
NO’25〜NO’48 NO’145〜NO’168 NO’265〜NO’288
NO’49〜NO’72 NO’169〜NO’192 NO’289〜NO’300
NO’73〜NO’96 NO’193〜NO’216
NO’97〜NO’120 NO’217〜NO’240


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

先生の素晴らしい教育・子育て論を見てみて下さい。

当サイトでも掲載させていただいている記事が盛りだくさんです。
最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

最前線の子育て論byはやし浩司 (ヤフーブログ) 最前線の子育て論(ヤフーブログ版)です。
教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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