適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
知識が吸収されず、また吸収しても、すぐ忘れてしまうタイプ はやし浩司先生から子育てママへ
大脳生理学の分野でも、記憶のメカニズムが説明されるようになってきている。
それについてはすでにあちこちで書いたので、ここではその先について書く。
思考するとき人は、自分の思考回路にそってものごとを思考する。これを思考のパターン化という。
パターン化があるのが悪いのではない。
そのパターンがあるから、日常的な生活はスムーズに流れる。
たとえば私はものを書くのが好きだから、何か問題が起きると、すぐものを書くことで対処しようとする。(これに対して、暴力団の構成員は、何か問題が起きると、すぐ暴力を使って解決しようとする?)問題は、そのパターンの中でも、好ましくないパターンである。
子どもの中には、記憶力が悪い子どもというのは、確かにいる。
小学六年生でも、英語のアルファベットを、三〜六か月かけても、書けない子どもがいる。
決して少数派ではない。そういう子どもが全体の二〇%前後はいる。
そういう子どもを観察してみると、記憶力が悪いとか、覚える気力が弱いということではないことがわかる。
結構、その場では真剣に、かつ懸命に覚えようとしている。
しかしそれが記憶の中にとどまっていかない。そこでさらに観察してみると、こんなことがわかる。
「覚える」と同時に、「消す」という行為を同時にしているのである。
それは自分につごうの悪いことをすぐ忘れてしまうという行為に似ている。
もう少し正確にいうと、記憶というのは、脳の中で反復されてはじめて脳の中に記憶される。
その「反復」をしない。(記憶は覚えている時間の長さによって、短期記憶と長期記憶に分類される。
また記憶される情報のタイプで、認知記憶と手続記憶に分類される。
学習で学んだアルファベットなどは、認知記憶として、一時的に「海馬」という組織に、短期記憶の形で記憶されるが、それを長期記憶にするためには、大脳連合野に格納されねばならない。
その大脳連合野に格納するとき、反復作業が必要となる。その反復作業をしない。)
つまり反復しないという行為そのものが、パターン化していて、結果的に記憶されないという状態になる。
無意識下における、拒否反応と考えることもできる。
原因のひとつに、幼児期の指導の失敗が考えられる。
たとえば年中児でも、「名前を書いてごらん」と指示すると、体をこわばらせてしまう子どもが、約二〇%はいる。文字に対してある種の恐怖心をもっているためと考えるとわかりやすい。
このタイプの子どもは、文字嫌いになるだけではなく、その後、文字を記憶することそのものを拒否するようになる。
結果的に、教えても、覚えないのはそのためと考えることができる。
つまり頭の中に、そういう思考回路ができてしまっている。
記憶のメカニズムを考えるとき、「記憶するのが弱いのは、記憶力そのものがないから」と、ほとんどの人は考えがちだが、そんな単純な問題ではない。
問題の「根」は、もっと別のところにある。
NO’1〜NO’24 | NO’121〜NO’144 | NO’241〜NO’264 |
NO’25〜NO’48 | NO’145〜NO’168 | NO’265〜NO’288 |
NO’49〜NO’72 | NO’169〜NO’192 | NO’289〜NO’300 |
NO’73〜NO’96 | NO’193〜NO’216 | |
NO’97〜NO’120 | NO’217〜NO’240 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。