適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
頭のよい子 はやし浩司先生から子育てママへ
五〇人に一人とか、それ以上の中に一人という、頭のよい子どもが、いる。
よく「能力は平等だ」という人がいるが、こと知的能力についていえば、平等ではない。
専門的に言えば、「脳の神経シナプスは、非同時的に発達する」※という。
この「非同時性」が、子どもの「差」となって表れる。
で、その頭のよい子どもの特徴としては、
(1)目つきが鋭く、静かに落ち着いている、
(2)集中力があって、いったん集中し始めると、他人を寄せつけない気迫を見せる、
(3)言葉を頭の中で反すうする(何度もかみくだく)ため、それだけ言葉が重くなる傾向を示す、など。
動作もどこか鈍くなることが多い。
ここでいう(3)「言葉を反すうする」というのは、同時進行の形でいろいろなことを考えることをいう。
たとえば「地球が暖かくなることをどう思うか」と問いかけると、知的能力の「深さ」によって、子どもの反応は大きく変化する。
レベル0……「暖かくなる」という意味そのものが理解できない。
レベル1……「暖かくなっていい」などと言って、そのレベルで思考を停止する。
レベル2……「暖かくなって、冬なども過ごしやすくなる」などと言って、自分にとってつごうのよ
いことだけを考える。
レベル3……「暖かくなると、困ることもある」などと言って、問題点をあれこれさぐる。
レベル4……「どうして暖かくなるのか」とか、「どうして困るのか」などと言って、いろいろな情報
を集めて、それを分析しようとする。
レベル5……問題の深刻さが理解でき、「どうすればいいのか」「どんな問題が起きるのか」「ど
う対処したらいいのか」というレベルまで考えを切りこんでいく。
こうしたレベルは、作文を書かせてみればわかる。
考えの「深い」子どもは、その片りんを文のはしばしで、それを示す。
中学生について言うなら、ほとんどの子どもが、レベル0〜2の範囲に入る。
「五〇〇字程度の作文を書いてください」と指示しても、すぐ書き始める子どもは少ない。
これは日ごろから、「考える」という習慣そのものがないためと思われる。
※シナプスの過剰生産と選択は、脳の異なった部分で異なった速度で進む。(Huttenlocher and Dabholkar, 1997) 本来の視覚皮質ではシナプスの密度は比較的速やかにピークに達する。中間の正面の外皮では、明らかにより高度な認識の働きをするところであるが、その過程は更にゆっくりと進み、シナプス生成は誕生より前に始まり、シナプスの密度は五、六歳の年齢まで増え続く。
※ 選択過程は、概念的にはパターンの主な組織に相当するものであるが、更にそれに続く四、五年続き、初期の青年期で終わる。このように脳の部分で異なった速度で進むことは、それぞれの皮質のニューロンでも異なったインプットを受けて、異なった速度で進む可能性が高い。(Juraska, 1982, on animal studies 参照)
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。