今どきの子どもたち

 

今どきの子どもたち はやし浩司先生から子育てママへ

 「騒いでる子どもは、チンチンをハサミで切るぞ」と私が言ったときのこと。

一人の女の子(小五)が、「私にはないわ」と言った。
ふつうはここで会話が終わるはずだったが、そのときはそうではなかった。

すかさず別の男の子が、こう叫んだ。「何、言ってるんだ! クリトリスがあるだろ!」と。

 今どきの子どもたちの性知識は、ふつうではない。
先日も、一人の男の子がニヤニヤ笑いながら、「先生、フェラって知っている?」と。
「何だ、それ!」と言い返すと、「知ってるくせに……」と、笑いつづけた。


 今どき、小学生で、「セックス」を知らない子どもはいない。
これはもう一〇年近くも前のことだが、一人の女子中学生が、私にこう聞いた。

「先生は純情か?」と。

そこで私が「そうだ」と言うと、「そんなハズないでしょう。子どもがいるクセに!」と。直後、私はその意味がわからなかった。が、しばらく考えてやっと理解できた。さらにこんなことも。


 ある日、一人の女子大生が私に会いたいと電話をかけてきた。
「どうしても相談したいことがある」と。そこで会って話を聞くと、「先生の知り合いで、私を援助交際してくれる人はいないか?」と。

「先生、あなたでもいい。一か月二〇万円ならいい」と。
私の教え子だったが、美しい女の子だった。……そう思っていた。そういう私の「プライベートな思い」が、どこかで伝わり、それが誤解されてしまったらしい。


 私はもうこの種の話にはうんざり。私とて「ふつうの男」だから、興味がないわけではない。
しかしここまで性が乱れてくると、もう手の施しようがない。
それはちょうど、野に放たれた小鳥のようなものだ。つかまえることすら、できない。


 ……あのアダムとイブが、禁断の実を食べたという説話は、こういった状況を言ったものか。
しかしここで考え方を一転させて、「性そのものなど、何でもない」という前提に立つと、話が変わる。
思いきって、「性」を、単なる排泄行為と考えてはどうか。


毎日小便や大便をするように、人は、セックスをする、と。
アダムとイブについて言うなら、禁断の実を禁断の実とするから、話がおかしくなる。

小鳥について言うなら、カゴの中に閉じ込めておこうとすことのほうが、おかしい、と。


 この問題については、また別の機会に考える。しかしこんな事実もあることを忘れないでほしい。
アメリカの中西部に、アーカンソー州という州がある。

その州に、H州立大学がある。そのH州立大学でのこと。
フットボールクラブのメンバー六〇人を調べたところ、そのうち一五人(二五%)が、HIV(エイズ)検査で陽性だったという(二〇〇〇年)。
たいへんな数だし、きわめて深刻な問題といってもよい。


しかしそれはそのまま日本の、近未来の姿でもある。野放しがよいというわけではない。


思考するとき、すぐループ状態(思考が堂々巡りする)になるタイプ 今どきの子どもたち
得た知識を論理的に整理できず、混乱状態になるタイプ 指導方法                               
知識が吸収されず、また吸収しても、すぐ忘れてしまうタイプ 子どもたちへ
西暦二一〇〇年の世界 生きる哲学
UFO 常識をみがく
見たものは、見た 子どもたちへ
学習内容の三割削減 子どもに善と悪を教えるとき
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若い女性は「こやし」? 神々との対話
親の自己中心性 生きる価値
親の思い込み 頭の良い子
依存心という魔物 頭の良い子(2)
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NO’25〜NO’48 NO’145〜NO’168 NO’265〜NO’288
NO’49〜NO’72 NO’169〜NO’192 NO’289〜NO’300
NO’73〜NO’96 NO’193〜NO’216
NO’97〜NO’120 NO’217〜NO’240


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法