ギルフォードの性格検査 はやし浩司先生の教育アドバイス
そのギルフォードの性格検査で思い出した。ギルフォードは、その人の性格を、抑うつ症、回帰性傾向、劣等性、神経質など、13の項目に分類している。
その中には、ほかに、客観性の欠如、協調性の欠如、思考的外向性などもある。これら三つは、とくに私にあてはまるものである。
(客観性の欠如)というのは、わかりやすく言えば、自己中心的な考え方をし、自分の価値観だけで、他人を判断することをいう。
たとえばだれかが私に親切にしてくれたとする。そのとき、私はすなおにそれを喜ぶ前に、その理由や意図を考えてしまう。そして自分がそうであるからという理由だけで、相手もそうであると判断してしまう。
(協調性の欠如)というのは、要するに、他人を信じないことをいう。友人や、配偶者、さらには自分の子どもまでも信じない。
これは深刻な問題である。やがてすぐ私も老人になり、介護が必要な人間になる。そうなったとき、他人を信じられないというのは、致命的な欠陥になる可能性がある。私は、そういう老人を、何人か知っている。「私はそうなりたくない」「ああは、ならない」と思っても、性格(パーソナリティ)というのは、そうは簡単には、変えられない。
(思考的外向性)というのは、いつも何かのことで、外に向って考えていることをいう。
私は、いつも何かを考えていないと落ちつかない。……というより、いつも何かを考えている。それはそれでよいのだが、そのうち、頭が、パンパンにつまってくる。たとえて言うなら、頭の中にゴミがたまるようなもの。それを吐きださないと、苦しくさえなる。
そこでそれをこうして文章などにして、吐きだす。
こういう性格に反対あるのが、(のんきさ)ということになる。この(のんきさ)も、ギルフォードは、性格特性の一つにあげている。
(のんきさ)の強い人は、あまり考えない。深く考えない。私に欠けるのは、この(のんきさ)かもしれない。
このギルフォードの性格検査法を、日本式に改良したのが、谷田部ギヅフォード人格検査法である。
参考までに、インターネットで、情報を検索してみた。
YーG性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)
D(抑うつ性)
C(回帰性傾向)
I(劣等感)
N(神経質)
O(客観性欠如)、
CO(協調性欠如)
AG(愛想が悪い)
G(一般的活動性)
R(のんきさ)
T(思考的外交)
A(支配性)
S(社会的外交)
これら以上の12の尺度ごとに10の質問がされ、「はい」「わからない」「いいえ」の三者択一で答える。
結果として(1)平均型、(2)不安定積極型、(3)安定消極型、(4)安定積極型、(5)不安定消極型の5つの性格類型を導きだす。
(堀尾英範「私の保健学」より)
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。