「勉強・学習」の３ステップ

では次に「勉強」というものをもっと細かく分析してみましょう。

まず最初に、新しく習得したい事柄に対して「知る」必要があります。ここはとても面白い部分です。

次に、知ったことをいつでも使えるように「身につける」ステップがあります。

知ったことを「覚えたり」「より深く理解したり」「技能を高めたり」する必要があります。

ここがいわゆる「練習」「お稽古」にあたる部分です。

これは時には辛い事もあるでしょう。努力や苦労を必要とする部分もあるでしょう。

習熟度を適切に把握する為には「テスト」を行う事もあります。

（「テスト」とは「習熟度を測る」為の「手段」です。習熟度を知り適切な課題を設定する為の方法です。それなのに「テストに合格する事」そのものが「目的」になってしまった時、様々な悲劇が生じる場合もあるのでしょう）

最後に、練習によって身につけた能力を使って自分なりに応用し、新しい表現や概念や製品や仕組みを創造する、或いは他者と試合などで技を競い合って楽しんだり互いを向上させたりする。

これもとても楽しい上に、非常に文化的価値のある素敵な事です。

以上をまとめると「勉強」とは常に

新しい事を知る　→　知った事を身につける為に練習する　→　身につけた事を活用する

という大きな３つのステップから出来ている事がわかります。

ここまで見てくればもうおわかりでしょうが

「勉強」→「大変」→「テスト合格」→「詰め込み」→「辛い」→「可哀相」

というような負のイメージは「勉強」の中のほんの一部である「練習・お稽古」の部分をのみ指していたのです。

また「練習・お稽古」の部分に「詰め込み」ですとか「試験で良い点を取らなくては！」というイメージを重ね合わせるのは勉強や学習の本質を外しているとも言えるでしょう。

続きはこちら→一流のプロだって練習が好きなワケではない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　

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